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1世紀先を読んでいたアメリカ

1741年のベーリング(Vitus Bering)の探検を皮切りに、ロシアはロシア・アメリカ会社(Russian-American company)を設立して東に勢力範囲を広げ、海獣の毛皮交易を行った。

ところが土着民を交えて、イギリスのハドソン湾会社(Hudson's Bay Company)の干渉に会い、毛皮交易の支配力を維持できないことを悟り、ロシアは1867年、アラスカ全土ならびにアリューシャン諸島をアメリカに総額720万ドルで売却した。

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アメリカがメキシコからカリフォルニアを購入した1848年の翌年、1849年に金鉱が発見され、所謂「ゴールド・ラッシュ」でにぎわったが、アラスカに於いても1890年代に入り金鉱が発見され一大ブームとなった。

チャールス・チャップリン主演の映画「ゴールド・ラッシュ」はこのときの事柄を主題としたものである。

アラスカ併合を取り仕切ったのはヘンリー・シュアード(Willian Henry Sewward,1801-1872)、元リンカーン大統領の国務長官を勤め、彼もリンカーンの暗殺現場に居合わせて同じく負傷している。(次期の大統領、ジョンソンの国務長官となる)。

シュワードのアラスカ併合当時では「愚行」として罵られたが、最後のフロンティアーと呼ばれる、この広大な土地は、豊富な地下資源は勿論、漁業、林業をはじめアメリカの戦略防衛にも重大な位置を占め、1951年には第49番目の州となった。

現在、もしロシア領土として残っていたならば世界の勢力バランスは確実に今と違ったものになっていただろう。因みにこの土地価格は1エーカー(4046.平米)米価2セントであった。

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