« 開業の自由 | トップページ | カリフォルニアのゴールド・ラッシュ »

兜跋毘沙門像

兜跋毘沙門天像は京都東寺(教王護国寺)の名物である。

身の丈;189センチで居丈高に地天の上に直立して、眼光を見据えている堂々たる男らしい彫刻である。

新聞報道(京都新聞9/23’07)で初めてこれが桜の一木造りと言うことを知らされて驚いている。、腰、胸の部分は漆箔で細かな部分が浮き彫り状に仕上げられている。

Photo

「宗高僧伝」等の伝えるところでは中国ではこの像を「都城の楼閣」に造り、外敵の侵入から守ったとあり、東寺の「東宝記」によるとこの毘沙門は当初京の入口に当たる「羅生門」の楼上に安置されていたが「門」の倒壊の後には東寺に移され、文政6年(1823)に境内に毘沙門堂を建立して祀られるようになったそうである。

眼球には黒い塗り物で埋められ(漆?)、容貌、姿態から異国のイメージが濃厚に見て取れるが、このような大彫刻を8~9世紀に最澄が自ら招来したと言う説には現実味が感じられない。

宝冠と右手は写真からの判断だが、(未確認)後補のように見受けられる。この像を巡ってはいろいろの説が存在するが、私見ではこれは招来したものではなく、或いは彼の地の仏師がこちらで作成したのではないかと想像する。

資材にさくらを使ったことも、時代的考証から純国産の仏像には稀有な思いがするからである。※兜跋毘沙門は四天王の内の毘沙門天(増長天)でなく、単独の武装した守護神的なシンボルである。わが国には数点現存するがこの東寺の像が群を抜いて立派な作品ある。

|

« 開業の自由 | トップページ | カリフォルニアのゴールド・ラッシュ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/304622/8070346

この記事へのトラックバック一覧です: 兜跋毘沙門像:

« 開業の自由 | トップページ | カリフォルニアのゴールド・ラッシュ »