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ロシアの土台は意外にもろい?

強行路線をひた走っているプーチン大統領任期も、アメリカのブッシュ大統領の任期も、あと一年である。

アメリカの場合は共和党か民主党どちらかの新大統領に引き継がれる、民主的選挙結果で平和裏に決着がつくが、ロシアの場合は外見上では同じようにみえるが、その内容は極端と言えるほど異なる。

ロシア次期大統領候補のイワノフ第一副首相はプーチンにとって意外にタフな相手のように思える。

現在のロシアのシステムはプーチンの出身母体の「KGB」(国家保安委員会)でガッチリと固められている。即ちサンクトペテルスブルク出身者が牛耳っている政府である。

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ソ連時代には共産党と言う巨大組織があったが、今はない。プーチンは不死身ではない。

ソ連時代の反体制知識人でノーベル賞作家ソルジェニティン氏ら影響力のある人物を巧みに取り込んだが、それだけでは政権批判は封じ込めない。

元KGBスパイのロトビネンコ氏の毒殺、グルジアへのミサイル攻撃、最近起こった、急行列車爆弾テロ等物騒な事件の連続発生の根源はハッキリとしないが、これらが反政府、或いは、プーチン個人に向けられているテロでないとする物証はない。

プーチンは大統領退任後、首相になる可能性を示唆している。これは何を意味するかはいわずと知れた自己防衛に他ならない。

本当に家族の安全が保障されない限り、権力の座を降りることの危険さを自覚している証左ではなかろうか?大統領が自ら首相への降格を宣言しなければ危険を回避できない、実に恐ろしいところがロシアである。

ロシアは今、対外的不透明さを一段と露呈している。

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レアーメタル、レアーアース

産出量が少ないが近代科学産業に”なくてはならない”鉱物を総称して「レアー・メタル」、「レアー・アース」rare metal,reare earth(希少金属)と言う。

①「アンチモニー」、②「ゲルマニューム」、③「マグネシューム」④「レアー・アース」⑤「インジューム」、⑥「タングステン」、⑦「バナジューム」⑧「ニッケル」等がその主な原料の名称であるそうだが、困ったことにハイテク製品づくりになくてはならないこれらの希少金属の価格がいずれも最近高騰しているとのこと。

これらの原料の産出地は石油以上に限られている。日本はものづくりの国であり最先端技術を織り込んだ製品製造を欠かすことは出来ない。

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日本企業にはメジャー(国際石油資本)みたいな体力や政治的交渉力に欠けている。

中国はレアー・アースで世界の総生産量の93%、タングステンで90%を占めるなど、各種レアー・メタルの宝庫と見られている。

経済産業省の定義ではこれらの範疇にある金属は約31種と考えられるという。

品目ごとに産出国が偏っていることも問題を難しくしているらしい。例えば、鉄の耐水性を高める「バナジューム」だと、南アフリカ、中国、ロシアの三ヶ国が世界のほぼ全量を産出している。

最近、ニッケルを巡っては住友商事がマダガスカルで開発費用630億円を投じて産出量の50%の販売権を獲得した。

最近中国が繁々とアフリカ各国に出かけて友好関係を保とうとしている理由は経済援助だけではないのでは?

何はともあれ、日本はますます中国を放置できない関係が生じることとなることは確かである。

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自然賛美

Imgp0351 「日光」を見ないでは日本人でないと諭されて去る10/24日から4日茨城、栃木、新潟、福島の各県を夫婦で”フルムーン”のバス旅行を楽しんだ。

磐梯山やその周辺の温泉が如何に多いかを知らされた。最初の二日間は天候に恵まれ、高山地帯では頃よく「錦秋」の景色を満喫できた。

日本の山河の美しさを今更ながら(76歳)意識した。(華厳の滝)

只見川沿いの渓谷、遠方に望める諸々の山々を眺めながら三晩4日の山岳地帯のバスツアーをしながら、温泉につかって命の洗濯の旅行であった。

高いところの木々は既に秋を通り越して冬支度のところもあったが、江戸時代に芭蕉Imgp0378が訪ねた仙台藩以南の山岳地帯を縫うようにたどったことになる。

わずか4日で奥日本といわれるようなところを往復できるなんて、この世に生まれ来て幸せだったことをこころから感謝せずにはいられなかった。

越後三山の国定公園周辺は特に美しく、未だ訪れてないお方にはお勧めしたい。季節は奥地なので10月20日~月末の頃が最高ではないだろうか?

途中、有名な草津温泉もあり、その周辺には湯煙があちこちに見える典型的「田舎」と言うのが

私の感想!

この頃ではどんな田舎でもホテル形式の宿でイージーである。ホテルで周辺の自然を見て、世情の生臭い情報としばらくお別れして、新聞、テレビなしの気楽な旅ほど良いものは無いと痛感した次第でありました。

ブナに囲まれた周辺の山や、頂上に点在する山上の大小の湖や池はどれも濁りもない清水で肌を刺すように冷たく心を洗われる気持ちがする。

中禅寺湖から流れ落ちる直立型の雄大な瀧、は他に比類を見ない神秘さを感じた。

手の届きそうなところの滝壷にまっすぐに落ち込む、水しぶきが飛び散り、それが心地よく顔に降りかかる。何時まで見ていても飽きることがなかったひと時であった。

この季節が去ると厳しい冬がやってきて湖面も瀧壷も氷が一面を覆うってしまうようなところに住まっている人々のことを考えると、少し気が落ち込むが、この僻地とも言うべきところから特に多くの有名な狭客や首相が出ていると聞いて驚いた次第である。

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内部告発とメディアの脅威

最近明らかに内部の人間にしかわからないことが「火種」となって老舗の食料品関係の会社が存亡の危機に陥るケースが多く見られる。最近では「不二屋」、今回は「赤福」である。

衛生と安全を重視して消費者を守ることは重要であり、法律違反をすることは言語道断だが、経営者にももう少し知恵をはたかせれば何て言うことなく自衛手段をとることも可能ではないだろうか?

最近気づくのだが、「不二屋」の問題ももう少し知恵を働かせれば大事には至らなかったのではないかと思うフシがある。

今回の赤福はもっと問題が大きく聞こえる。何しろ永い間、京の「八ツ橋」や「ワサビ漬け」と肩を並べるみやげ物の横綱格の商品であった。

これらの事件は全て内部告発的におこることは疑いない。

赤福の開業がどのくらい古いかは知らないが、開業当時には冷凍技術なんかは存在しなかった。

昔の寿司ネタなんかでも、冷凍のマグロなんかは存在しなかったが、今では誰でもすし屋で食べる高級魚は冷凍モノと相場は決まっている。

それについてどんな客も文句を言わずに食べている。

今まで赤福が冷凍を解凍したものであったとは誰も気がつかなかった。しかし、もしそうだったとしても、それはそれで良いのではないだろうか?

解凍した赤福と生の赤福とを食べ比べて見て、もしも甲乙付けがたく、誰も気がつかないとしたらどうだろう?

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”赤福はすべて冷凍の状態で出荷し、店頭に並べたもの””しかし味と衛生面には責任をもって販売しています”、”どうか、ご賞味ください”と言う常識を植え込んでしまえば今後の商法として定着させられるのではなかろうか?

賞味期限云々は行過ぎた日本的感覚である。賞味期限とは何時から何時までなら本来の味を保障するが、期限が過ぎた食品には「味」が悪くなるという警告と取るべきなのかどうか、全く曖昧模糊な表現である。

牛肉なんかも全て解凍した材料を食しているわけで、これには賞味期限の規定なんかはつけようがない。今回の赤福事件は虚偽の表示で販売したことが問題であって、開き直って次の手を考えるべきではないだろうか?誰も今のところ赤福を食べて食中毒になった客もいなければ、また、赤福の味については誰も感知していないのだから、役所も少しは柔軟に事を処理してあげて欲しいと思うのだが?

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サブライム・ローン騒動と株価

Trinity_church いま、世界中が所謂、サブライム・ローン騒動と原油高で揺らいでいる。ワシントンで開かれたG7会談では世界の経済が不安定だが主要各国がそれぞれの役割を務め、経済の安定を目指すと言うような至って曖昧な発言で閉幕してしまった。

今回の低所得者層への住宅ロ^ン騒動は、住宅価格が必ず値上がりすると言う前提で始まった。

これは最近の日本のバブル崩壊に現象が類似していて根が深い問題。住宅価格の上昇が担保のローンを増やし、ローンによる消費が又住宅価格を押し上げるという悪循環の結果起こった事件で、被害はアメリカだけでなく海を越えて日本にまでも及んでいるらしい。(野村證券談)

昨日の東京市場では約400円の下落で終わったが、今朝のニュースではニューヨーク市場では376ドルの大幅安で引けている。これは日本時間の今朝、10月20日(土)の話なのである。(挿絵:ウオール・ストリート

果たして、東京の週明けの相場はどのように始まるか?

関係者はこれを固唾を呑んで見守っているに違いない。

この1~2週間、イラン、トルコ、パキスタン各地で不穏な状態が続いているところえ、このサブプライム・ローンを引き金とした不安な要素が加われば、日本の投資家が今、どんな心理状態にあるか、想像できなくもない。

現在の日本時間:10月20日の20:20分、ニューヨーク市場は日本時間で言えば、10月23日(火)早朝迄開かないとなると、これから約50時間弱、関係者の心配が続くことになる。

この間、楽観と悲観が交錯する問題の週末を迎えなければならない。良い週明けとなると安心するのだが・・・・・・・、

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Might is Right

"Us_navy_battle_group Might is Right"(マイト イズ ライト)は福沢諭吉がしばしば使った言葉であった。

即ち、「力が正義」となる。この際、誤解を生むと困るが、「富国強兵」もそれに近似した意味合いをもった標語であると思う。

どの国も、その後ろ盾として強い軍隊が存在しなければ如何なる状況に於いても相手と同等の立場で協議が持てないし、自国の平和維持もおぼつかなくなる。

戦後半世紀以上経過した。その間世界のpower of balanceは日々変化して、わが国も相当な規模の自衛隊と仮称される「軍隊」を持たざるを得なくなった。

これはあくまで自衛を目的とした軍隊である。敗戦の時点で、わが国は能動的に戦争を起こさないことを憲法9条に明記し、それより60数年間護憲を全うしている、世界中でも数少ない優等生的民主国家である。

数年前まで2,3の社会主義政党はわが国のスタンスは必ず「非武装・中立」でなければならないと主張してやまなかった。

しかし、最近になって、ようやく、彼等の主張はあまりにも非現実的で、今後は世界の趨勢に照らしてもふさわしくないことを自覚し、現在では、その「非武装主張」を撤回したかに見受けられる。

私には現在の自衛隊の編成はバランスを欠いたものに映る。即ち、自主防衛を完璧にするには重要な部分を欠いているからである。

国を完璧に防衛するには国境線を固める必要がある。日本が最も脅威に感ずる方角は「北西」であり、その場合「日本海沿岸」こそ最も重要な国境線と考えなければならない。

日本の場合「海」こそが国境なのであって、この堅固な防御こそが最善の自衛につながると考える。

北朝鮮、ロシア等は日本にとって最も警戒すべき国であり、従ってこの海域の防衛が重要である。それに最も必要となる艦船は「航空母艦と艦載機」、「潜水艦」を必要な海域に配備してこそ国を外敵の侵入から守ることが可能になる。

知らない間に罪のない人民が外敵に拉致、連行されると言う「ぶざま」な失策は二度と起きないような対策を採ってこそ本当の独立国家言えるのではないだろうか?

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強度と軽量コストに挑戦する東レ

Boing_747_air_craft 日経新聞、10/9’07のトップ記事で、「東レ、炭素繊維で車部品」の見出しで、高強度・軽量材料の炭素繊維を使用した自動車部品事業に世界で始めて本格参入すると報じた。

新工場を300億円投じて名古屋市に建設、トヨタ自動車などに売り込む計画であるとか。

炭素繊維は現在の車の主材である鉄に比べて、重さで1/4、強度では10倍とは正に驚きである。

新規の燃費規制に対応するには車体の軽量化は欠かせないファクター、ひいては地球温暖化問題解決にも大いに関係のある課題ででもあることも事実である。

自動車の重さを100キロ減らせば燃費性能は2~3%向上させることが出来るので重量軽減は世界の主要メーカーのトップ課題であるとか。

航空機関連でもボーイング社も新型機、「787」に炭素繊維を初めて本格採用、その機体の50%に東レの資材を使って燃費を従来機の2割程度削減することに成功した。

東レは炭素繊維では世界シェアー3割強の生産力でこの部門では世界一。

今度は炭素繊維を自動車生産に用い需要の拡大を計画している。この研究拠点として同社の名古屋事業場に「オートモティブ・センター」を来年6月に着工、’09年に成型機などを備えた工場を完成させる。特殊な素材に射出成型機を使用、ドア・パンル、屋根、ボンネットは言うに及ばず、軽量化の最重要ファクターの車体の量産技術も既に日産などと開発済み。

これらが炭素繊維になると200キロ程軽量化され、事故時の衝撃にも強度が増す。

東レの計画ではトヨタ、日産にとどまらず、世界のメーカーにも採用を呼びかける方針を持っている。

しかしこの素材の持つ最大の課題は、今のところ鉄の数十倍とされるコストである。そこで東レの目下の計画では素材の特性や部品の要求水準にあった低コストの成型加工技術をを顧客と共同で開発して生産性を向上させる考え。

材質が炭素なので廃材処理にはあまり問題がないように思えることと、今でも世界で年間6千万台強が生産・販売され、日本だけで部品を含めた出荷額が50兆円に達する自動車産業は素材メーカーにとっては場合によっては巨大産業に成長する可能性大であるに違いない。

もし、使用済み資材の処理や再利用に際して公害を生じさせない技術を平行企画できれば「夢」の持てる事業となること請け合いと考えられるのだが。

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ロシア100年来の怨念?

Siberia_map 1904-5年で日本はロシアを降伏させて、西洋人のアジア制圧を一旦は食い止めた。(40年間)

それ以来、これまで虐げ続けられていたアジアの民族ばかりでなく、世界中の人種から日本の存在を強烈に印象することに成功したのである。

しかし、この日露戦争の結果、白人種間に「黄禍論」の火種を植え付けることとなった。(挿絵:シベリア)

此れを契機にアメリカの日本を見る目も自然に変わっていったことは言うまでもなく、来るべき日米対決の火種となった。

日本は戦後の調停をテェオドー・ルルーズベルト大統領に依頼、ポートマスで戦後の処理が協議された。白人大国がアジアの小国に敗れたことはロシアにとって大きな屈辱として残った。

早速、ロシアに12年後の大革命の前触れとなる小革命が発生、国内が大混乱に陥った。しかし、ポートマスにおける平和条約については勝者、日本にとっても決して満足すべきものではなかったが、すべて粛々として国際法に基づいて両者の調印に至った。

この屈辱的敗北は、癒されることなくロシア人の心の中にとどまっていたのではなかった?

前大戦終末に於いてソ連(ロシア)はシベリアより中国北東部に闖入、日本より無条件降伏を勝ち取った。

日本は条件に従い、武装解除に応じて、全軍捕虜となった。ところがそこで何が起こったか?

ソ連は連合軍に何の断りもなく10万人とも言われる旧日本兵を無断でシベリヤの奥地に連れ去ったのである。誰が此れをゆるしたのか?

これは全くの国際法違反であり、どの角度から考えても糾弾されるべき暴挙であった。(しかしこの違法行為に対して何処からも異論が出なかったことは不思議といわざるを得ない)

私は、これこそ「ロシアの怨念」解消の手段ではなかったかと思う次第である。

極寒のシベリアの地で死んでいった旧日本人の心情は如何なものであったか。残念至極。

ロシア恐るべし!福沢諭吉が述べていた"Might is Right"(力こそ正義)を信ずるしかないか?とつぶやく心境なり!

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電話の話

「ワトソン、チョットこちらへ来てくれないか?」が電話の発明者アレキサンダー・グラハム・ベル(Alexander Graham Bell,1847-1922)がそのとき隣の部屋にいた彼の助手、トーマス・ワトソン(Dr.Thomas A. Watson)に発した言葉であった。

電話の発明の瞬間の会話のセリフの話である。

それは1876年3月10日のことで、”Mr.Watson,come here.I want you.と隣の部屋にいる彼の助手、ワトソン氏に発した言葉として有名である。

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ところが、それから40年後のこと、グラハム・ベルがニューヨークの電話からサンフランシスコにいたワトソン氏に同じセリフで"Mr.Watson,come here.I want you!と呼びかけた。

大陸間長距離電話サービス開通祝賀のためワトソン氏が同地に来ていた時のことで。

ワトソン氏の返答は「無理な相談です、私が隣の部屋にいたのなら別ですが」と答えたと言われている。もっともなことである。大陸間長距離電話開通の瞬間の話である。(1915年1月25日)

グラハム・ベルは英国のエディンバラの生まれで、エディンバラ大で演説、雄弁術を学び、カナダ経由でアメリカに移住、ボストンでは難聴者の爲の教育に従事した。

又、彼はNational Geographic Magazine の創刊に貢献している。

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書籍販売業に政変?

Ca8tyfsd 再販契約にて「定価販売」を義務化し続けていた出版業界だが、此処に来てどうやら戦略転換を考えざるを得ない事態になりつつある。(朝日新聞、10/8’07)。

売れ残った書籍の処理を巡って、結局インターネット上で50%値引き販売を試みることがいよいよ12日から始まるらしい。小学館、集英社、講談社、文芸春秋などの大手の出版社が「絶版一歩手前の在庫僅少本」(?)を半額で出荷する。

40%が返品と言う事態を、これ以上座視できない、それで考えられたのが第二の市場、インターネット・マーケット、”ブックハウス神保町.com(http://www.bh-jinbocho.com/)

昭和図書(大竹靖夫社長)の提案に前述の出版社を入れて実に17社が手を上げ、この度、本格運営に乗り出すこととなった。

当初の計画では、商品は半年ごとに入れ替える計画とのこと。

実は2003年秋から年2回、謝恩セールをネット上で実施した前歴がある。

理由はどうであれ、定価販売のポリシーを守ってきた小売店舗の存在は今後どうなるのか?

昭和図書の推計では、書店で売れ残って出版社に返品される書籍は年間5億冊を超え、その2割の1億冊が断裁処分となり、その損失は820億円に及ぶとのこと。

そこで結論として断裁処分でゼロになるより半額ででも誰かに読んでもらう方を選ぶことが賢明との考え。

日本の出版ビジネス・システムが異常であったのであり、統制経済時代の感覚では「自由競争」を勝ち抜けないことを自覚せざるを得なくなっただけのことなのだが、未だに旧制の殻を破れないことは残念。

日本の新聞業界もこれに類似した問題を秘めている。わが国の新聞販売部数は世界に冠たるものと自負しているが、以外に近い将来ここにも火の手が上がることは必定と思うのだが。

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午後の紅茶

Images 秋の深まりとともに30~40代の女性の間にアフターヌーン・ティーを好んで余暇を楽しむことがある種のファッションになっているらしい。(日経10/3’07)

日本橋、三越本店に出店したイギリスの老舗「フォートナム・メーソン」の店先で平日の午後や休日には、店先に列が出来るほどの人気。

色とりどりのケーキ、スコーン、サンドイッチとともに英国式のオーソドックスなtea setでゆっくりと余暇を楽しむ優雅な女性達。

彼女たちの行動を眺めていると、わが国の景気は決して落ち目でないような印象を受ける。海の向こう側で住宅バブル崩壊で不景気風が吹きすさんでいるが・・・そんなこととは縁のない世界である。

アメリカの対外負債累積問題やプライム・レート、円の対$レートなんか気にするのは男だけ。

紅茶の消費売上高は2003年では430億だったものが2007年ではなんと約5倍の2000億円となっている。

このごろでは”産地にこだわって紅茶を求めて行くお客が増えつつある”とはセールスマンの答え。畢竟、優雅な暮らしは女性のみで、男性は相変わらずコンビニで”おにぎりとお茶”で済ませているのが平均的生活。日本よ何処へ行く!

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米西戦争

Us_me 1898年2月15日、キューバのハバナ港に停泊中の米国の戦艦メーン号(Maine,6000T)が午後9:40、突然原因不明の爆発を起こして沈没し、250名の犠牲を出した大事件が発生した。

キューバは丁度革命の最中であり、メイン号は現地のアメリカ人の生命と財産を保護する名目で派遣されたとの事であった。

しかし、アメリカの新聞報道によれば、これはスペインによって仕組まれた破壊行為となじって報道、物議を醸した。

”Remember the Maine"(メイン号を忘れるな!)と言う合言葉が生まれ、これがアメリカの第二番目のリメンバー戦争となった、(最初は「アラモ砦」、第三番目は「パールハーバー」)

マッキンレー大統領は間髪を入れずスペインに宣戦布告し、瞬く間に、キューバをはじめ、ポートリコ、ミッドウエイ島及びフィリッピン群島を攻略、これらの領土を自国に合併した。

当時副大統領であったテオドール・ルーズヴェルトは自ら”ラフ・ライダー”部隊を編成キューバ戦線に参加した。

ルーズヴェルトはマッキンレーの暗殺(1901)のため第26代大統領となり、後に日露戦争の調停役をつとめた。

彼はモンロー主義の提唱者で、ドイツのウイルヘルム2世と同じく、黄禍論を主張、日露戦争後の日本の太平洋への進出を危惧する発言が多く見られた。

ルーズヴェルトは日本の朝鮮半島の併合の黙認の交換条件として日本にアメリカのフィリッピン併合の承認を迫ったといわれている。

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雷帝プーチン、ロシアの行方?

中央集権、国有化が進む中で、今度はロシアの民間中堅石油会社「ルスネフチ」のオーナーのグツエリエフ氏の脱税嫌疑で会社が解体の危機にあると言う。

会社のオーナーの脱税で起訴された結果、即座に裁判所が会社財産を差し押さえ、オーナーの息子が突然不慮の死に会い、社長は国外に逃亡、治安当局から脅しをかけられている。

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文明国家ではあまり起こらないような事件が起こっている。(日経、10/3’07)、2003年に石油大手の「ユーコス」のホドルコフスキー社長が脱税で逮捕され、同社の資産が没収、政府系ロスネフチに吸収合併されている。

現在ではガスの85%、石油の50%が政府系の支配下にある。

天然ガス、石油、自動車、航空機、海運等の主産業の代表、社長、会長の要職は全てプーチン大統領の息のかかった政府の要職者で占められている有様。

株式市場では時価総額6割以上を政府が掌握、今後航空機、造船、海運を国家管理下におくことを決議した。

これでは民主国家とは言えない。すでにこれらの国家統制下に置かれた企業の成績は年を追って減収が増している。

その理由は「非効率経営」に尽き、透明性に欠け、本当の自由競争の市場は望むべくも無いのではないか?

すべてプーチン政権の意向でことが進められている以上ソビエト連邦式統制国家に逆戻りする危惧濃厚である。

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帝国ホテル

Label_old_imperial_hotel 帝国ホテルを今回三井不動産が中心になり経営権を引き受け存続を計ることとなった。

明治23年の創業の世界屈指の老舗ホテルである。

教育勅語、明治憲法の出来たころから存続している世界でもっとも古い部類に属する存在であることには違いない。

最初土地は政府が提供、株主には渋沢栄一、岩崎弥之助、大倉喜八郎、安田善次郎等の当時国家を代表するビジネスマンや貴族たちが集まって創業されたいわば大日本帝国の看板となったホテルである。

これは同時に外交的施設でもあり、迎賓館でもあった。

最初の建物は渡邉譲の設計(1890)のネオークラシカル調の建物であったが不慮の火災で消滅後、林愛作がマネジャーに指名されてアメリカの建築家fランク・ロイド・ライト(Frank F. Wright)の設計で始まった。(1916)

そのスタイルといえば、謂わば東洋、マヤと西洋をミックスしたもので、ライト独特の幾何学的デザインを豊富に使用し、その特異性で海外からも多くの富裕な客を集めた。

私の記憶では、石材はどちらかと言えば軟弱な大谷石であったのだが、見事にあの東京大震災を生き延びたことはライトの設計技術に負うところがあったのだと思う。

従って現在の帝国ホテルは三代目のものである。残念ながら昔の風情は全く払拭され、ただの豪華な高級ホテルと言う印象である。社主の交代でまた新しい姿となるそうだが、出来ればビジネス優先の施設でなく、日本らしいスタイルのThe Imperial Hotelの再現を望むものである。

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