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強度と軽量コストに挑戦する東レ

Boing_747_air_craft 日経新聞、10/9’07のトップ記事で、「東レ、炭素繊維で車部品」の見出しで、高強度・軽量材料の炭素繊維を使用した自動車部品事業に世界で始めて本格参入すると報じた。

新工場を300億円投じて名古屋市に建設、トヨタ自動車などに売り込む計画であるとか。

炭素繊維は現在の車の主材である鉄に比べて、重さで1/4、強度では10倍とは正に驚きである。

新規の燃費規制に対応するには車体の軽量化は欠かせないファクター、ひいては地球温暖化問題解決にも大いに関係のある課題ででもあることも事実である。

自動車の重さを100キロ減らせば燃費性能は2~3%向上させることが出来るので重量軽減は世界の主要メーカーのトップ課題であるとか。

航空機関連でもボーイング社も新型機、「787」に炭素繊維を初めて本格採用、その機体の50%に東レの資材を使って燃費を従来機の2割程度削減することに成功した。

東レは炭素繊維では世界シェアー3割強の生産力でこの部門では世界一。

今度は炭素繊維を自動車生産に用い需要の拡大を計画している。この研究拠点として同社の名古屋事業場に「オートモティブ・センター」を来年6月に着工、’09年に成型機などを備えた工場を完成させる。特殊な素材に射出成型機を使用、ドア・パンル、屋根、ボンネットは言うに及ばず、軽量化の最重要ファクターの車体の量産技術も既に日産などと開発済み。

これらが炭素繊維になると200キロ程軽量化され、事故時の衝撃にも強度が増す。

東レの計画ではトヨタ、日産にとどまらず、世界のメーカーにも採用を呼びかける方針を持っている。

しかしこの素材の持つ最大の課題は、今のところ鉄の数十倍とされるコストである。そこで東レの目下の計画では素材の特性や部品の要求水準にあった低コストの成型加工技術をを顧客と共同で開発して生産性を向上させる考え。

材質が炭素なので廃材処理にはあまり問題がないように思えることと、今でも世界で年間6千万台強が生産・販売され、日本だけで部品を含めた出荷額が50兆円に達する自動車産業は素材メーカーにとっては場合によっては巨大産業に成長する可能性大であるに違いない。

もし、使用済み資材の処理や再利用に際して公害を生じさせない技術を平行企画できれば「夢」の持てる事業となること請け合いと考えられるのだが。

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