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ロシアの台頭

今週の日曜日(12月2日)のロシア下院選挙が予定されている。

今までの情勢ではプーチン大統領を筆頭候補に据える与党「統一ロシア」が一人勝ちの様相を見せている。(日経11/28)

来年5月に2期8年の任期が切れるプーチンが選挙結果では「国民的指導者」として将来も引き続いて政界に影響力を保ち、国の舵取りをすることにでもなれば”独裁者”としてロシアに君臨するfigure headを目指して突き進む可能性濃厚である。

すでにプーチンを取り巻く若者の団体「ナーシ」はロシア語で”われわれ”を意味するらしい。そこに「祖国」と言う意味がこもっていて、いわば「大統領親衛隊」が出来上がっている。

創設は2005年で、ロシア独自の民主主義を提唱するスコルコフ大統領府副長官の発案で動員された、活動力あふれる一種の「党」ともとれる、プーチンの紅衛兵的集団である。

現在では政治的な問題意識は希薄といえども、何時このような集団がネオ・ナチ的右翼の集団に化ける可能性を否定できるものではない。ウラジヴォストーク(Vladivostok)は「東の領主」の意味。

Vladivostok

今では反プーチン集会への参加は逮捕や警察からの監視を招くような事態となりつつあり、今後この趨勢が勢いをつければ、ロシアは「左」→「右」に向きを変えた「統制国家」に逆戻りしかねない。

プーチン政権は10月、「ナーシ」のヤケメンコ代表(36歳)を政府に新設された青少年委員会の初代委員長とし、手柄をたてれば出世の道が開かれる実例を示した。

「統一」はクレムリンが牛耳るメディアの強力な後押しを受けて、相手側を完全に圧倒し、集会も強制的に排除される憂き目に直面していることからして、すでに勝負ありの状態である。

プーチンも今や「21世紀のラス・プーチン」の異名で呼ばれる存在となっているらしい。

日露戦争の敵討ちとして多くの日本将兵が戦後シベリヤ送りとなった。

わが国政府与党も野党も、いつの間にか「北方領土返還」を口にしなくなった。

日本は戦後、経済的に立ちなをったことで「先進国」を標榜するまでに成長したが、未だに「白人支配の世界政治圏」には入会することは難しい!

100年後の今日、福沢諭吉のスローガン”Might is Right"(力こそ正義)は未だにその色は褪せていない。

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