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タイムの表紙

毎年暮れに、アメリカの週刊誌「タイム」の表紙に出る人物は普通、その年で世界中を”沸かした”人物であり、その人物は「The man of the year」と呼ばれる。

これはアメリカの雑誌なので、アメリカ人優先と思って、私は、今回はきっと、アカデミー賞候補にあがった、民主党のゴア氏が最有力ではないかと思っていたが、昨日のテレヴィ・ニュースではそれがロシアのプーチン氏となって、写真に出ていたのには一瞬驚いた次第。

Time_magazine_cover President Putin

うがった考えととられても仕方がないが、私の直感はアメリカは、ロシアに特別の配慮を払ったのでは?、であった。

サブプライム・ローン騒ぎで世界中に迷惑をかけ、イラク、アフガニスタンでは泥沼の争いを続けながら、これでも他国の「足」を引っ張っている状態。

世界の中軸通貨を誇っていた米ドルの下落で、どこの国もドルを引き取ろうとしないばかりか、中国が手持ちの米債権を売って米企業を買収しようとする騒ぎ。19世紀の半ばの阿片戦争時代では欧米人が想像もしなかった事態がアジアでも起こりつつある。

ブッシュ大統領内閣の多くの閣僚が歯が抜けるように辞任して、Lame Duckそのものになりきっている現状から、ここで、ノーヴェル賞に近いほど世界的に認められている「タイムの表紙」にプーチンを掲げてロシアに敬意を払ったのでは?これは私の偏見か、思い越しか、ブログを見ていただいたお方のお考えは如何でしょうか?

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「ナポレオンとプーチン」

1804年5月18日、ナポレオンはフランス皇帝となった。

戴冠式は半年後の12月2日、パリのノートルダム寺院において執り行われた。

そのとき、特命でローマからピウス7世法王をその場に出席させた。ナポレオンは自ら作った法典に手をのせ、本来ならば法王から授けられるべき王冠を自らの手で頭上に掲げ、女王となるジョセフィーヌにも自らの手でティアラを授けた。

この場の様子は、彼のお抱え画家のデーヴィッドによって克明に描かれて、現在もパリ、ルーブル美術館の壁面を飾っている。

戴冠の儀式に法王の手を煩わす必要がなければ、何故法王をパリに呼んだのか。

これは明らかにナポレオンが自らの立場が法王を凌いでいることを国内外に知らしめるため以外には考えようがない。

デーヴィッド画はナポレオンの後ろで頭を垂れて屈辱に耐えている法王の容姿を如実に描いている。

フランス革命後、コルシカ出身のチビのナポレオンが実権を掌握したのが1799年の11月ころであったから、その後約3年で最高の位にのぼりつめたことになる。

最近になって報道されるロシア大統領プーチン氏の行動、言動の様子を見て、なんとなく彼をかってのナポレオンに重ね合わせて考えるとき、ひょっとするとプーチンの頭の片隅にナポレオンがいるのではないだろうかと思うことしばしばである。

Photo

プーチンが前任のエリチンに代わって大統領に就任したのが2000年であった。

したがってロシアの法律により彼は来年の3月に退く運命にある。

そこで、最近、選挙があり、後任者はプーチンの属する「第一国民党」のメドジェーエフが次期の大統領に確定した。プーチンはそこで自分は首相になることを決めたといわれている。

幸か不幸かロシアでは、すでに何事もプーチンの思い通りに事務が運ぶことを自他共に認めている様子に見える。

ナポレオンは1812年に攻め込んだロシア戦線で敗北、それ以来、急な坂を転げ落ちるようにして、その3年後セント・ヘレナ島に流刑となり、1815年、51歳の運命を終えた。

しかし、現在のプーチンの行動を観察していると、彼の身の回りは硬くKGBのOBたちで守られ、自信に満ち溢れているように見える。

ひょっとするとプーチンはナポレオンのような終身執政の身分を夢見ているのではないだろうか?こんな制度は他の先進民主国家では考えられないことなのだが、生まれながらにして共産国家思想の中で育ったプーチン氏には、これが、そんなに突飛なことと思っていないとすると、今後のロシアは全く我々の想像も及ばない国になる可能性を秘めている様にも見えてくる。

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衰退林業の福音となるか?

木材を圧縮して金属並の強度を持たせ「変幻自在」の造形を持たせる新しい技術を京都工芸繊維大学の高倉章雄教授の朔性加工学教室が実験に成功した。(京都新聞12/14(夕))。

端材や木屑、籾殻からも作ることができるので自然にやさしい工業である。

いまや日本は何処に行っても「森林」の処置に四苦八苦しているんで今回の発明は何処からも問い合わせが殺到すると予想される。

これには金属の朔性加工に用いる油圧プレス機を使って、資材の原木に180度の高温と約1600気圧をかけて流動化させ、金型に充満させる。

Imgp0265

出来上がると、資材はアルミニュウムより硬く、しかも木製の温かみと風合いを残している製品に仕上げることが可能。

使用する機械はそんなに大仕掛けなものではないので、木材の生産地で加工でき、間伐材の活用や森林の維持、管理に役立つと予想している。

これまでは樹粉に樹脂や接着剤をまぜて成型していたのだが、焼却の際の公害の心配もいなめなかったそうである。

今回の高倉教授の手法では、すべてが純粋の自然材のみの工法なので、不要になればそのまま自然に帰すことも可能である。

高倉教授は、”硬質プラスティックに匹敵する程強い製品も製作でき、実用化に向けて共同開発を広く呼びかけたい”と希望を述べられている。国産木材産業や森林の管理に貢献できるまでに成長されることを期待してやまない。

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ブッシュ、金総書記に親書

外交儀礼上「親書」とは口頭でのメッセージ交換とは訳が違うと考えられる。

12月1日付で、アメリカ大統領のブッシュ氏は北朝鮮の金正日総書記ら六カ国協議参加国の指導者に大統領親書を送ったことが6日明らかになった。

その内容は、北朝鮮の完全な「核」廃棄を促すために送りつけた親書であり、ペリーノ大統領報道官は記者団に、”大統領は北朝鮮に核計画の完全な申告を求めた”と説明した。

Submarine 原子力潜水艦

核廃棄確約などを盛り込んだ2005年9月の六カ国協議共同声明を踏まえ「北朝鮮は十分で、完全な核計画の申告」を進める必要があると指摘、訪朝したヒル国務次官補がこれを金総書記に手渡したことを発表した。

これまで、幹事国の中国に交渉の主導権をゆだねてきたが、アメリカは、この期に及んで、中国への信頼性に疑問を持ち始めたと推察できる。

それに、韓国に至っては、かえって北朝鮮に厳しくあたる態度がまったく見られないばかりか、ともすれば、「北」を抱き込んで自国の将来像を描いているようにもとれるとアメリカは考えているのではないか?

「北」の望んでいるアメリカの「テロ支援国家指定の解除」表明はこの「親書」の内容の重要な条件になっていると思われるように感じる。

東洋的な交渉術にこれ以上翻弄されず、ブッシュの望んでいるのは、きっぱりとYes or Noでしか応じない姿勢を示していると想像される。

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徴兵制度

先日、新聞記事(日付、誌名放念)で「タレント」出身の宮崎県知事である、東国原英夫氏が11月28日、宮崎市内で開かれた県民から直接意見を聞く「県民ブレーン座談会」で「僕は(わが国に)徴兵制度はあってしかるべきだと思っている。(日本の)若者は1年か2年ぐらい自衛隊か、ああいうところ入らなければならないと思っている」と述べたとある。

この座談会は今回で11回目だそうだが、東国原氏は出席者の中から自分の発言に積極的な意見が出ることを期待していたのだろうが残念ながら、出席した12人の建設業者はなんらの反応も示さなかったそうである。

会合の後で、東国原知事は報道陣に向かって「徴兵制や軍隊とは言わないですけど、若者にはある次期、規律がきちんと身につくような教育が必要だと思う。そういったものの欠落が、今の社会の道徳や倫理観の喪失につながっている気がする」と当日の県知事としての発言の真意を述べた、という記事を読ませていただいて、東国原氏の率直で勇気あるところに驚いた次第である。

Cruiser 何故なら、県知事は公職にある人物である。終戦後半世紀以上、国会はおろかどんな公的な場所に於いても”自衛隊か、ああいうところ”=軍隊に規律正しく訓練された人員が必要で、それには国民の義務として或る期間若者に徴兵制度を設けるべきだという世界の常識を披瀝した人物は皆無である。

戦後社会党や共産党に押されて、新憲法の文言を突き破るような「正論」を自分の身を挺して言い出す人物にお目にかかったことがなかったので、今回の東国原氏の勇気ある発言に拍手を送りたいと思った次第である"Might is right"(力こそ正義)

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