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アメリカの特殊性と不安

アメリカでは民主党大統領の予備選挙でオバマ氏とクリントン前大統領夫人との間で壮絶な指名競争が続いている。

今年の民主党の選挙戦で黒人のオバマ氏がクリントン夫人を凌ぐ勢いで圧倒している事実は他国人から眺めていても異常な現象が起こりかけている事を感じさせる。

アメリカは変わったと言ってしまえばそれまでだが、今から40年前の1968年4月4日に起こったマーティン・ルーサー・キング牧師の暗殺事件は未だ誰の記憶にも鮮明に残っている筈であろう。

Martin_luther_king キング牧師

来る3月4日にはテキサス州とオハイオ州での選挙が予定にあがっている。

これでもオバマ氏の優勢が噂されている。クリントンは前大統領夫人としての面通にかけても南部テキサスでは負けるわけには行かない。

前々回の私のブリグの原稿にもこれについて”何かふけつな”事が起こらなければいいがと言う予想を述べさせていただいたが、果たして民主党がレーム・ダック状態のブッシュ大統領の共和党を圧して政権を回復して、又、その代表としてオバマ氏が大統領に選出されるような事態となればアメリカ史上初めての黒人の大統領となることが現実となる。

それがほぼ決定的に判るのが今年の11月である。

現在の時点でもクリントンよりもオバマ氏の身辺警護にFBIやCIAにとどまらず全国の警察が全神経を集中させていると聞く。アメリカKkk にはKU-KLUX-KLANという保守的なキリスト教を標榜する特殊な人権差別主義の団体が未だに存在している。KKKの制服

私の想像であるが、たとえばオバマ氏がテキサスの予備選でクリントンを抑えても何事も起こらないと思っている。しかし年末近くになって、もしオバマ氏が民主党の次期大統領候補と決まったとすれば、要注意である。

一番心配するのは前述のKKKの存在を利用してテロ組織が活動を起こし「マサカ」と思われる事件が起こったとすれば、アメリカのデモクラシー精神は見るも無残な印象を世界に知らしめることになりはしないかと恐れる。何も起こらない事を神に祈るしかない。

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清濁の中を生きた伝説的大富豪

Howard Houghes(1905-1976)は20世紀で彼ほど善悪取り混ぜて多くの話題を振りまいた大富豪は少ないと思われる人物としての最右翼ではないかと考える。

Howard_hughes Howard Hughes

彼の父はHughes Tool Companyの創始者として財を築いた人物であったが、彼の18のときに他界、ハワードの兄、ルパートが彼が21になるまで後見人の役を果たした。

ハワードは1924年、会社の全ての株式を買い取り、文字通りのownerとなった。

1925年、エラ・ライス(Ella Rice)と結婚、ハリウッドに移住して間もなく"Two Arabian Nights"(二つのアラビアン・ナイツ)でアカデミー賞を受賞(1928)で幸先の良いスタートを切った。

それに勢いずいたハワードは1930年、地獄のエンジェル(Hell's Angels)の名称で第一次世界戦争で使用された87機の飛行機とベテランパイロットを集めて3800万ドルを使って二つ目の映画を作製したが、結果は1500万ドルの損失を負った。

しかし、彼はこの作品でAviation(飛行術)と言う、彼の一生のホビーを得ることとなった。

1932年、彼はHughes Air Craft Companyを創立。1934年、「H-1」という名の新鋭機を製作、自分がテストパイロットとなって、1935年9月13日に時速563,2キロの世界記録を樹立した

加えて、3年後の1938年には4人の仲間と自分が操縦するLockheed 14をかってリンドバーグ(Charles Lindbergh)がかって打ち立てたパリーニューヨークのタイム記録を打破する偉業を立てた

第二次大戦中、当時最大の35トンの荷物を積んで飛べる木製水上機(HK-1)、@1800万ドル、世界最速の映写用偵察機(F-11)、@2200万ドルの政策注文を国から取り付けた。

正にこの頃が彼の絶頂期であったと思われるが、彼は再びハリウッドに戻ってThe Outlaw(無法者)をジェーン・ラッセル(Jane Russell)の主演で製作したが、主演女優の露出度過剰の咎めで上演禁止となる。

Jane_russell Movie,”Out Laws”

その後、彼はRKO(一大映画会社)を」買収したり、派手な演出で世間の不評を買う。

戦後、1946年になり国から4000万ドルでF-11,HK-1等の飛行機制作費を受け取りながら納品をしなかった罪に問われ、長い裁判の後、結局ニクソン大統領の兄弟に金銭を送って無罪を勝ちとったといわれている。

1966年には彼所有のTWA航空会社を5億4600万ドルで売却して、今度はラスヴェガスのカジノに鞍替えし、4軒のホテルと、6軒のカジノでギャブル業をはじめた。

Spruce_goose F-11

彼の晩年は全く褒められたものではなく、1960年代ではキューバのカストロ暗殺に加担したり、70年代ではウオーターゲート事件の黒子的役割を演じたり、マフィアとの噂も取り沙汰された。

ハワードは豪華ながら孤独な一生を閉じた。時に、1976年4月5日病気治療のためにヒューストンに行く機上であった。遺産20億ドル。

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不思議なアメリカ

Barack_obama バラック・フセイン・オバマ(Barack Hussein Obama)1961年8月4日生まれ、はケニヤ人の父と白人の母の間に生まれたアメリカ人である。

1997年ー2004年の間イリノイ州の上院議員であり、今回、2008年の大統領選挙に民主党より立候補し今のところ前アメリカ大統領夫人のヒラリー・クリントンと同等以上の成績で脅威の驀進を続けている。

クリントンが60歳に対しオバマは未だ48歳の若さである。

すでに選挙の勝利を左右すると言われる選挙代議員数でも1208人対1185人とわずかであるが優位に立っていることを見ても、白人優位と思われていたアメリカの大統領選挙戦で常識では考えられないほどの善戦ぶりである。

ヴァージニア州、メリーランド州という、政府官僚や政治家の多い二つの州でクリントンを抑えたことは驚きでしかない。

ハワイ州はオバマの生地であり、彼に有利である。ウイスコンシンは未定だが、残るオハイオ、テキサスでの戦いをもし制したならば「奇跡」が起こること間違いなしと言うべきだろう。

クリントン陣営は既にハワイ、ウイスコンシンを捨てて、テキサス、オハイオに集中しているかに見える。

まさにクリントン側にとっては背水の陣の形成に見える。

共和党は既にマッケイン氏に候補者が絞られているので、民主党としては何時までも二人で争っていることは有利とはならないことは判っている。

さらに民主党の候補者は、オバマは始めての黒人候補者、クリントンは歴史上始めての女性候補者なのだから投票者にとっても甲乙付けがたい、頭の痛い決断を迫られる。

そこで筆者(ショウチャン)の頭を掠めかけている悪い想像は、正にこの選挙がオサマビン・ラディンの様な「テロ集団」に利用されるのではないかという悪夢の様な思いである。

これは3月始めに始まるテキサスでの選挙戦前後が最も要注意の時期ではないかと想像するのだが?

テキサスは「アラモの砦」、「ケネディーの暗殺」の舞台であったことは周知の事実!

どちらの陣営が勝利するにしても、新しい大統領の無事な誕生を祈ってやまない心境である。

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