« 不思議なアメリカ | トップページ | アメリカの特殊性と不安 »

清濁の中を生きた伝説的大富豪

Howard Houghes(1905-1976)は20世紀で彼ほど善悪取り混ぜて多くの話題を振りまいた大富豪は少ないと思われる人物としての最右翼ではないかと考える。

Howard_hughes Howard Hughes

彼の父はHughes Tool Companyの創始者として財を築いた人物であったが、彼の18のときに他界、ハワードの兄、ルパートが彼が21になるまで後見人の役を果たした。

ハワードは1924年、会社の全ての株式を買い取り、文字通りのownerとなった。

1925年、エラ・ライス(Ella Rice)と結婚、ハリウッドに移住して間もなく"Two Arabian Nights"(二つのアラビアン・ナイツ)でアカデミー賞を受賞(1928)で幸先の良いスタートを切った。

それに勢いずいたハワードは1930年、地獄のエンジェル(Hell's Angels)の名称で第一次世界戦争で使用された87機の飛行機とベテランパイロットを集めて3800万ドルを使って二つ目の映画を作製したが、結果は1500万ドルの損失を負った。

しかし、彼はこの作品でAviation(飛行術)と言う、彼の一生のホビーを得ることとなった。

1932年、彼はHughes Air Craft Companyを創立。1934年、「H-1」という名の新鋭機を製作、自分がテストパイロットとなって、1935年9月13日に時速563,2キロの世界記録を樹立した

加えて、3年後の1938年には4人の仲間と自分が操縦するLockheed 14をかってリンドバーグ(Charles Lindbergh)がかって打ち立てたパリーニューヨークのタイム記録を打破する偉業を立てた

第二次大戦中、当時最大の35トンの荷物を積んで飛べる木製水上機(HK-1)、@1800万ドル、世界最速の映写用偵察機(F-11)、@2200万ドルの政策注文を国から取り付けた。

正にこの頃が彼の絶頂期であったと思われるが、彼は再びハリウッドに戻ってThe Outlaw(無法者)をジェーン・ラッセル(Jane Russell)の主演で製作したが、主演女優の露出度過剰の咎めで上演禁止となる。

Jane_russell Movie,”Out Laws”

その後、彼はRKO(一大映画会社)を」買収したり、派手な演出で世間の不評を買う。

戦後、1946年になり国から4000万ドルでF-11,HK-1等の飛行機制作費を受け取りながら納品をしなかった罪に問われ、長い裁判の後、結局ニクソン大統領の兄弟に金銭を送って無罪を勝ちとったといわれている。

1966年には彼所有のTWA航空会社を5億4600万ドルで売却して、今度はラスヴェガスのカジノに鞍替えし、4軒のホテルと、6軒のカジノでギャブル業をはじめた。

Spruce_goose F-11

彼の晩年は全く褒められたものではなく、1960年代ではキューバのカストロ暗殺に加担したり、70年代ではウオーターゲート事件の黒子的役割を演じたり、マフィアとの噂も取り沙汰された。

ハワードは豪華ながら孤独な一生を閉じた。時に、1976年4月5日病気治療のためにヒューストンに行く機上であった。遺産20億ドル。

|

« 不思議なアメリカ | トップページ | アメリカの特殊性と不安 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/304622/10549275

この記事へのトラックバック一覧です: 清濁の中を生きた伝説的大富豪:

« 不思議なアメリカ | トップページ | アメリカの特殊性と不安 »