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米選挙で引導を渡された共和党

Colin_powell コリン・パウエル(Colin L.. Powell、 71)、共和党、前国務長官はかねてより次期のアメリカ大統領に推挙されていたアメリカ陸軍の4星将軍であった。

初期ブッシュ政権の国防長官、それにパパ・ブッシュ、クリントン政権中、レーガン政権中のチェアマン オブ ナショナル・ジョイント オブ スタッフ(Chairman of National Joint of Staff)を経歴したアメリカ陸軍の中心的人物である。、,

35年にわたって陸軍に勤務した超大物政治家が、このたび政党を超えて民主党のオバマ支持を公表した。

パウエル氏は大統領に推薦されたとき自分が黒人であることを理由にノミネートを辞退したことで知られている。

ブッシュが女性の黒人のライスを国務長官に任命したことも異例であったが、このたび共和党のパウエル氏が民主党のオバマを支持したことにはもっと深い理由があるのではないかと感じる。

パウエル自身が黒人であり、他政党でありながらジョン・マッケイン(共和党)の大統領候補を除外して、オバマを押したことには深い、深い危機感とともに、アメリカの将来と現状を洞察し、あえて発した警告に近い言明であると思われる。

二週間後に迫った選挙を前にして黒人の大物が自分の所属する共和党を見限ったのか、それとも凋落の情勢にあるアメリカに自分の命を賭けた行動をとったと見るべきか?

これにはきっと「想像外」の意味深い影が見え隠れするように思えてならない。

アメリカ300年の歴史で黒人の大統領は現れていない。前述したようにパウエル氏自身恐怖心のあまり立候補をしなかった。

このたびのオバマ氏の勇気に惚れたのか、それともアメリカの現状に失望のあまりの発言なのか?

投票の結果は刻々と迫ってきている、その時期を狙いすましたような爆弾宣言である。

150年前の南北(奴隷解放)戦争を断行したリンカーン大統領の心境がどんなものであったかは計り知れないが、このたびのパウエル元国務長官の心情も、彼のこのたびの行動にも何か逼迫した共通点があるように思える。

それにたとえオバマ氏が大統領になったとしても、何事も一筋縄ではいかない”正に不気味な将来”がアメリカを待ち受けていることは間違いのない事実である。

サブ・プライム・ローン問題、世界同時不況、どれをとっても空恐ろしいことばかりの昨今である。

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