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中国とミヤンマー急接近

昨年11月18日このコラムで最近の中国のミヤンマー(旧ビルマ)に対する攻勢について少し述べたが、今朝、3月28日日経新聞が、"中国、資源権益さらに強化”と言う見出しでミヤンマーの軍事政権が27日正式に国営のメディアを通じて石油やガスのパイプライン敷設権をめぐって中国と合意したことを発表したことを報じている。Photo (イラスト:ミヤンマー地図参照)

軍事政権トップのタン・シユエ国家平和発展評議会議長と中国共産党のトップがミヤンマーの:

①石油、ガスのパイプライン敷設での協力

②水力

③中国輸出入銀行からミヤンマー財務・歳入省に対する貸付契約

④経済技術協力の4つの案件において合意調印にこぎつけたことを報じた。、

これで、ミヤンマーが自主的に今後の中国との協定の内容を報じたことになりこれが中国の一方的な進出でないことを宣言したことが明らかで中国にとって誠にお目出度く、又うらやましいお話である。

これは100年以前に日本が朝鮮半島及び清国を実質支配してそれを世界に認めさせた手口に酷似しているが、実際は中国はかつての日本の行動より慎重にミヤンマーに声明させている点抜かりが無い。

「侵略」と取られないように考慮しているところが流石中国外交の辣腕だと認めざるをえない。

中国はミヤンマー西部のベンガル湾(地図⑦と⑤付近か?)側から中国南西部の昆明までを結ぶ石油とガスのパイプラインをそれぞれ一本ずつ敷設することに加えて、ミヤンマー沖での石油採掘の権利を確保、それを運営する会社に対して50.9%の出資を決めている。

これから中国はミヤンマーをフリー・ハンドで全面支配の体制を確立したことになり、中東やアフリカから輸入するレアーメタルや石油をマラッカ海峡を通過することなく安全且つ経済的に持ち込める権利を得た。

欧州やアメリカが手を出せない貴重なルーツを手に入れ、今後さらなる中国のインド洋支配力増加が確定的となりつつあると思われる。

いみじくも先週来、アメリカが海南島周辺の中国潜水艦の活発な行動について、ベトナム、フィリッピンからの要請もあってか、警戒を強めているとの報道もあり、この周辺が今後米中間でのせめぎあいの中心地域となるのではないだろうか?

今後、小さい日本がますます小さくなっていくように思えてならない。

ミヤンマーとは1948年の独立から1974年迄はビルマ連邦、1974~1988年まではビルマ連邦社会主義共和国(socialist Republic of the Union of Burma)1988~1989年までビルマ連邦。

1989年6月18日に軍事政権は国名の英語表記をUnion of BurmaからUnion of Myanmarと改めた。しかしこの国名を世界中で使用している国は少ない。

改革を唱えるアウンサンスーチー女史が長年にわたり軍事政権により軟禁状態におかれている事には変わりなくこの国が北朝鮮と同じく世界の中で謎に包まれている国でありながらどの国も手が出せない存在として残る可能性が大である。

19世紀に於いてはイギリスとの第三次英緬戦争(1858~61年)で王朝が滅亡。1886年イギリス領インドに併合されて。その時、国王,Tibaw Minとその家族はインドのゴア付近のラトナギリに流され、そこで死亡した。

ビルマ人の独立運動は第一次大戦中に始まり、1930年に開始された農民一揆はその翌年にイギリスによって鎮圧された。

しかし、1937年、インドから独立しイギリス連邦内の自治領になり、1942年(第二次戦争中)アウンサンがビルマ独立義勇軍を率いて日本軍とともに戦いイギリス軍を駆逐、1943年日本の後押しでパー・モウを元首とするビルマが建国された。

その後、日本の敗色が濃くなった後、アウンサンが指揮するビルマ国民軍は1945年3月、日本と、その指揮下にあったビルマ国政府に対してクーデターを起こしイギリスに寝帰った。

日本の敗戦と同時にビルマ国政府は日本に亡命した。

戦後イギリスはビルマに独立は許さず、再度イギリス領に復帰させた。しかし現ミヤンマー連邦政府はその建国と旧ビルマ国

とにかく謎の多い未開国という印象はぬぐえないところである。しかし今回自主的にミヤンマー軍事政権が中国との新しい関係を正式に認めたことは世界的重大ニュースであることには違いない。

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