« ヘリコプター搭載護衛艦「日向」就航 | トップページ | タチハナアナナス »

雑誌出版業の変遷

先日の日経新聞(平成21年3月15日)の「今を読む」欄に”苦境の雑誌界、道を探る”の題で雑誌出版の最近の情勢と運命論らしき講評が目に付いた。

最近大手出版社の有名な雑誌が、相次いで休刊に追い込まれている現象について論じている。

それによれば、昨年、「主婦の友」「現代」「読売ウイークリー」「プレイボーイ」などが休廃刊したとのこと。

この際、私も初めて知ったのだが、昨年の我が国での雑誌の総販売額は1兆1299億円だったそうだ。ピーク時の1997年では1兆5644億円を記録していたのだからそれから11年間で4345億円減少したわけである。

今年に入ってもこの現象が雪崩れのごとく続いているらしい。同誌によれば一つは読者の減少、次には広告収入の減少に加えて紙代、印刷代の上昇が考えられるが、なんと言ってもインターネット、携帯電話の出現によるものが大きいことは否めない事実であろう。

しかしこれまで雑誌の販売拠点であった書店数の激減と、経済環境の変化や生活スタイルが根本的に変化していることや活字離れ等々理由をあげればいくらでもある。

どんなビジネスでも変化を求められるもので、それぞれが世の中のトレンドに沿って「自己改良」が求められるものである。

むしろ我が国では悪名高き”再販制度”に守られて製造者の希望価格で販売が継続され、これに誰も反対を唱えなかったことが「特異」なのである。

従って雑誌界でも或る程度この再販制度に胡坐をかいていたのではないだろうか?

特に我が国の新聞販売体制に対して誰もが異論を唱えないことが、これは私には不思議に思えてならない。

日経が認めているように、例えばアメリカでは雑誌は9割近くが定期購読で、一年より二年の契約(subscription)、つまり永くなればなるほど値引きされるのが普通であり、書店売りはむしろ稀である。私が全てアメリカ流が最良と申し上げていなが、定期購読が約束されれば出版社も将来の販売数見込みが立つのではないだろうか?

我が国では新聞販売体制の殆どが定期購読が普通で、各新聞社は宅配できるチャンスに命運を賭けているかのようである。

それに加えて私が腹に据えかねるのは、一度購読を始めたならばそれを止めようと思っても簡単には承知してくれない、

時としては恐喝に近い圧力をかけてくる新聞社もある。

何故このようなシステムを国が許容しているのかは謎である。

新聞は決まったときに(スポーツ新聞を除く)休刊し、こぞって同じ時に値上げすることを国は「カルテル」視しないのが謎の又謎としか思えない

従って我が国では新聞の廃刊は至って稀といえる。アメリカでは大新聞でさえもノンカンとはしていられない。

過去ではNew york Herald Ttribune,Life やSaturday Evening Postなんかが消え去った。

政治家が最も恐れているのが他でもない「新聞」であり「メディア」なので、従って政治家もメディア界のボス的存在の論客には自分から擦り寄っていく見苦しさが目に付くことは誰もが認める事実である。

話がとんでもない方向に行ってしまったが、メディアにかしずく政治は見ていられない思いである。

私事に亘って恐縮だが、私が最近愛読している雑誌は月刊の「選択」で、どの方向にも偏っていないのが好きである。

私の希望は各新聞がそれぞれ特徴を持つことである。現在ではどの新聞を見ても殆ど同じことしか書いていない。まるで国が報道の自由を束縛しているのではないかとさえ思える。

又、{外電」情報は外国に依存し、我が国独自の報道源を持たない、まるで日米安保に近い情けない状態であると思われる。An_illustrated_magazine180pxlife48

Life Interrnational Edition,

Jan,19,1948,

モハメド・アリ(パキスタン)氏の特集。ライフは写真報道中心に世界恐慌時に発刊され40年間世界の雑誌の代表的存在であり続けた。Henry Luceが1936年に創刊、1978年まで継続、その後休刊、再び継続を図ったが2007年を最後に永久廃刊となった。

Saturday Evening Post ha

Norman Rockwellのウィットに満ちたcartoonで親しまれたが戦後間もなく姿を消した。

Time マガジンだけは未だに継続されている。

|

« ヘリコプター搭載護衛艦「日向」就航 | トップページ | タチハナアナナス »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/304622/28767298

この記事へのトラックバック一覧です: 雑誌出版業の変遷:

« ヘリコプター搭載護衛艦「日向」就航 | トップページ | タチハナアナナス »