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医療通訳

海外旅行中に体調を壊したらと心配する人は少なくない。特に心筋梗塞や脳梗塞のような緊急を要する病状の場合では手遅れになり命取りとなるかも知れないと思えば心配で旅行に出る気にもなれない人も少なくない。

このような外国人が安心して医療を受けるために不可欠なのがライセンスを持った医療通訳の専門家。

アメリカでは今年初めて全米統一の医療通訳者資格認定試験が実施される予定。

先程、大阪にて開催された医療通訳をテーマにしたフォーラムに来日した、イザベル・アローチャさん(45)は国際医療通訳者協会会長である。

彼女はオーストラリア生まれ、父が外交官であったため、幼い頃からスペイン、メキシコやユーゴスラビア等で生活、来日の経験もあるとの事。

「言葉のわからない異国で医療を受ける患者の不安さが理解出来る」とおっしゃる。

翻訳家の母の影響で、学んだ語学の才能を利用して「医療通訳者」の道に入った。

今では全米で、15000~20000人のライセンスを持った医療通訳者が存在するそうだが、急増するニーズには対応できない状態とのこと。

これには法律で医療の専門的知識の取得が義務ずけられれいるのだが、現実では、無資格で業務に携わっている人も少なくないらしい。

通訳者の力量不足は患者に申告な事態をもたらす危険は否定できない。

通訳とは、少なくとも、2カ国語の知識が必要なのだが、事が医療に関する只でさえ難しい、専門の知識のメディエーター(仲介者)でなければならない条件を兼ね備えた専門家は貴重である。

現在の課題は通訳者の質の標準化。

その問題を取り上げようと立ち上がったのが「全米統一の資格認定試験」、さすがに多民族国家アメリカなればこそ可能な仕事と思える。

アメリカには既にこの分野を専門としている法人が存在するらしいが、これには解剖学から医学用語は勿倫、倫理と医学常識から、理解力等々ハードルは高い。

当初は22の言語で実施し、来年の末までには30に増やす予定とのこと。

将来的には如何なる少数民族語までも網羅したいとの意気込みである。

「安心して医療を受けられるのは人間の権利」はアメリカの国家的方針だそうである。

そこで考えさせられるのが我が国の当分野に関する意見や知識のこと。

偽らざるところ誠に心もとないと思うのは筆者だけではないはず。

アローチャ会長の弁”資格化を通じて、医療通訳者が果たす役割や責任に見合ったステイタスの職業にしたい”。

以上、産経新聞「文化」の欄より要約

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