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老酋長、ポンティアックの呪い?

アメリカ先住民、ポンティアック(Pontiac,1720?~1769)は7年戦争(別名、French and Indian War,1754~63)でフランス側に付いて、イギリスとアメリカ植民地軍を敵に回して戦った有名な大酋長であった。

1763年、世に言う、ポンティアック戦争において、大部隊を率いて2年にわたって敵を悩ませた人物である。

主に、スーペリアー湖からペンシルヴァニア地方にわたる広域を制圧、一時は勢力をメキシコ湾にまで拡げた。

特にデトロイト(Detroitと、マキノウ(Mackinaw)の奪回では数ヶ月の抵抗の後、イリノイ属の反目で命を絶たれた、時に1765年8月17日のことであった。

ミシガン州、ポンティアック市には、今回自己破産を宣告したクライスラーの本社があり、又、GM社の中核車種”Pontiac"の製造工場があったと聞いている。

正にアメリカでの自動車工業の中心的な都市であった。

アメリカには一時、500に及ぶ先住民部族が存在したと言われているが、19世紀の初等から始まった白人移住民の西漸によって次第に追い詰められ、今では限られた地域に押し込められ、惨めな生活を強いられている。

その最も決定的な原因は、移住人の持ち込んだ天然痘で、免疫を持たなかった彼らはたちまちの内にその数を減らしていった。

白人は、その他、原住民をアルコール漬けにしたり、又、諸々の姑息な策謀でもって、「書き言葉」を持たなかった住民を窮地に追い詰め、領地を奪い、最後には、彼らの主食、バファッローの大量殺戮でもって物理的に生活の道を絶たれたのであった。しかし、アメリカ移民達は多くの恩恵を先住民から授かっている。それに反して彼らが受けたものは馬(スペイン人から)を除けば、物騒な武器、ナイフ、火薬類のどちらかといえば、平和を破壊する無用な物資であった。

先住民から授かった主な生活必需品は、例えば、タバコ、ポテト、トウモロコシ、トマト等、現在の人間生活に欠かすことの出来ない食べ物や習慣である。

今回のGM、クライスラー両社の破綻は正に”ポンティアック”と言う名に因んだところから起こったことは皮肉である。

特に、GMは代々の大統領専用車、キャディラック(Cadilac)を生産していた会社である。

この会社の消滅はアメリカ人のプライドに関わるゆいしき事件と言える。

このアメリカの象徴的存在が連邦破産法11条、所謂”chapter 11"の適用で事実上国有会社になったことは正に現在のアメリカの事情を雄弁に物語っているように映る

自動車は飛行機と同じく、性能と安全が最も重要視される機械であるので、会社の会計上の状態が改善されたとしても、速やかに販売成績が回復するものでもない処が問題である。

従って、今回大株主となるアメリカ政府の将来にわたる、「お荷物」になることが懸念される。

Poitiacnative_american_chief 我が国の企業もこれを他山の石と思い、将来への作戦を練り直すことが必要と思えるのだが。

An image of Pontiac

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