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世渡りに長けた老舗企業

老舗の成長と持続の条件を満たした、外部の「匠」を束ねる経営力を誇る見事な会社が”200年企業”のコラム(日経新聞6/10)に出ていた

読むほどに、なるほどと感心することばかり、実に見事な会社である。

この企業の名は「江戸屋」、これも8代将軍、吉宗から、1718年(享保3年)に授かった屋号だそうである。

刷毛、ブラシ専門の製造販売を営んで、18世紀初頭から続いているビジネスとは恐れ入った次第。

現在は東京、中央区日本橋大傳馬町で、築85年を数える木造2階建て社屋がこの会社の本社で、高層建物の居並ぶ中で社員、僅か7名の企業だが、営業員は置かずに、注文はすべて店頭で受けているとのこと。

今時そんなことでどうして事業を続けられるのか?とは誰でも首を傾げたくなるのだが、記事を読めば納得させられることばかり!

先ず、見栄をはらないことが何より大切なのだと感じた!

初代の利兵衛サンは、最初、京都で修行を積み、徳川7代将軍、家継のお抱え刷毛師に任命されたところから家業が始まった。

初めの頃は、大奥のための化粧用刷毛、表具屋さんの使う刷毛を作っていたが、幕末のペリー来航で幕府から大砲の筒の掃除に使う「煤除去」の刷毛の注文を受けたこともあった。

6代目、7代目利兵衛は特に商才に長けていたらしく、明治維新後の工業用分野の開拓に活躍したとのこと

東京大震災で社屋が消失(1923)、従って現在の社屋は86歳ということになる。

戦後の江戸屋を切り回してきたのは、11代目の浜田花子サン(94年没)、後継者となるべき息子さんが戦死したため、12代目の現在の社長、浜田捷利氏にバトンタッチできるまで30年間以上女社長として努力されたと言う。

たった7名の社員の会社だが、常に200人以上の職方と取引しながら「江戸屋ブランド」を守っている。

その分野は実に幅広く、洋服ブラシは言うに及ばず、半導体材料を切断する刃物の研磨用ブラシ、静電気を除去するOA機器向け刷毛、原子力発電所の配管清掃用のブラシ、IT機器に組み込まれる小さいものから、新幹線客車清掃の大きなものまで実にヴァラエティーの豊富さに驚かされる。

その一方で、職人さんを大切にしながら、顧客の満足を確保するべく努力を重ねて老舗の企業を存続させる”技術”には頭が下がる思いがしたので、二番煎じながらブログに載せさせていただいた次第です

この秘訣は?つまり世情を察知しながら、企業の舵取りにおいて他の追随を許さない、極めて緻密な感覚と変わり身の早い企業を目指していることだと感心しきり・・・・・・。Photo

ブラシの種類は様々なれど・・・・・、

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