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中国のエニグマ

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北朝鮮を交えた「6カ国会議」は事実上存在感をなくした。最近の中国の北朝鮮に対する態度は曖昧である

韓国の北朝鮮民主化運動の若手のリーダー響哲煥氏(40)は先日7/11の産経新聞のインタービューで、中国、北朝鮮の国境付近の近況を述べ、、“北朝鮮軍が脱北者を後ろから狙撃する銃声、又、賄賂を取って国境から人民の逃亡を助けた官吏の公開処刑の銃声が毎日のように聞こえる“と延べ、”最近、北朝鮮の食糧難はさらに深刻になり、脱北者の数は今後増加することは必至で、国民は餓死か、逃げるかの二者択一を迫られている“と答えた。

もし、中国による脱北者の強制送還がなければ、100万人が北朝鮮からいなくなるだろうとも述べている。

さらに“食糧難の影響で、昨年頃から、軍が穀倉地帯に移動して、住民から食料を奪っている”と、正に軍と住民の生存競争の地獄絵の様子について語っている。

姜氏によれば、韓国入りした脱北者は現在約1万8千人、間もなく「北」の崩壊は時間の問題ではないかとの意見である。

姜氏は北朝鮮生まれで10年間、政治犯収容所に収監された後、1992年に脱走、現在は「北朝鮮民主化委員会」のの副委員長、「朝鮮日報」の記者、最近来日、その間、東京、大阪等で講演した。

さて、中国は何故、脱北者を送り返すのだろうか?「窮鳥懐に入れば、猟師もこれを撃たず」の譬えに反するむごい行為である。

送り返せば、彼らを待っているのは処刑だと言うことは中国は充分承知のはずではないか?

その点、中国は北朝鮮の協力者だと言える。

「北」が瓦解すれば、もとの形、即ち「南北統一」が自然な形。そうなれば韓国は何のためらいも無く、統一達成を主張するだろうが、果たしてスンナリとこの問題が収まるとは断言できない。世界の均衡は「力」が決める。

しかし、もし、北朝鮮の金正日総書記長が中国或いはロシアに亡命したとすればどんな事になるのだろう?北朝鮮の人民が韓国の支配を拒否して他国の庇護に入る事を決議したとすれば、事態はますます一筋縄では行かなくなるとも考えられる。

事実、数年来続いている、所謂「六者会談」ではキーマン役として中国が選ばれた。

実際、昨年の中国の「北」との貿易額は28億ドル(韓国政府統計)で、この金額は「北」の総貿易額の40%を占める。2006年には18億ドルだったから、2年間で50%以上増大したことになるらしい。

「北」は中国からの食料とエネルギー援助で生き延びていることは本当で、米国のワシントン・ポスト誌の6/2付記事によれば“中国はやろうと思えばいつでも「北」を崩壊に導ける。石油の供給を止めればいいのだ、”(アン・アップルバウム記者談)

ところが現在何が起こっているかと言えば、脱北者を捕獲して「北」政府に送還している、つまり国境を越えて難民が押し寄せることを危惧しているのである。

「北」が崩壊しても、中国の「北」への影響力は絶大で、どの国連安保常任理事国も中国には口出しできないと思われるが、中国は依然として「北」の核計画阻止の確固たる姿勢はとらないどころか、「北」との貿易関係を維持、石油を供与して金政権の存続を助けながら、国境は閉ざし、「北」の核実験には完全NOとは声明していない。

これは、どの角度から考えても“中国のエニグマ”といわざるを得ない。

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