日本ナショナル・トラスト協会
ここに掲げましたマークはイギリスのNational Trust協会のものですが、我が国でも”財団法人 日本ナショナル・トラストがあります。「流した汗は、歴史に残る」と、”国民的財産である美しい自然景観や貴重な文化財、歴史的環境を保全し、利活用しながら後世に継承していくことを目的に、イギリスの環境保護団体であるThe National Trustを範として、1968年の12月に成立された特定公益増進法人ー免税団体ーです」と明記されています。1968年といえば、約40年以前のことです。
筆者は以前このブログでイギリスの女性作家、ベアトリックス・ポッター(Beatrix Potter,1866-1943)例ーピー-ター・ラビットーが生前から自分の所有地をナショナル・トラストとして後世に残したことを書きましたが、ようやく日本にも国民の善意を素直に受け、免税で優遇して貴重な国の建造物や自然を残すことを考慮する余裕のある国家になったことを喜ばしく思う次弟であります。
戦後、我が国は全て、スクランブル&ビルドで、あるものを取り壊して工場を建設し、ビジネスを優先する後進国の典型と見られていましたが、ようやく最近になり、なるべく古い国の伝統を守りながら心を豊にする国(文明国)に変身できる余裕が生まれた証拠だと考えられます。
悲しいかな我が国では相続が発生すると、先ず国税が先行して次世代に財産が渡りにくいっ税制になっていることです。最近になってようやく、ナショナル・トラスト協会では”当協会への寄付は所得税や法人税などの控除が出来ると唄ってあり、相続した土地などの寄付、遺贈は譲渡所得税が優遇され、相続税から除外となると決まったことがわかります。「後に美田は残さず」と戒めの言葉は良い哲学だと思いますが、世間に奉仕してもせいぜい国から勲章か感謝状で済まされてしまう政治は全くいただけません。これは筆者が毎年の今頃ー文化勲章授与の時期ー心に浮かんでくる乾燥です。
John Muir(1838-1914)はアメリカ人ですが生まれはスコットランドでありました。彼はアメリカ自然保護運動の父と呼ばれる人物でウイスコンシンの未開地を手始めとして、シェラ・ネヴァダに魅せられヨセミテ国立公園を最初として、当時のアメリカ大統領セオドアールーズヴェルトの絶大な後援を得て、イエローストーン、アラスカのデナリ、オールド・スモーキー(テネシー州)、グランド・キャノン等々数多の国立公園を打ちたてアメリカの広大な自然をあるがままの姿を保全することに成功しました。
これはアメリカのような一大大陸国歌であったから可能であったと言ってしまえばそれまでですが、最近のアフガニスタンでのタリバmmの仏教史跡の破壊や、文化大革命で毛沢東が進めた古物や遺跡の破壊行為を考えるとき、隔世の違いは歴然としています。
ある時、ミュアーがフロリダ沖で毎年ペリカンの集まることで知られるペリカン島でハンターがペリカンを乱獲していることを政府自然保護課に報告したところ(1910年代)、即刻、大統領命令でペリカンアイランドが保護区に認定され、それは今でもペリカンの楽園地となっていることは喜ばしい限りです。
筆者が希望することは、国が率先して国民の善意を賢く利用し、公共の福祉を何事より率先してナショナル・トラスト協会を後押ししながら豊な、美しい国つくりを行っていって欲しいと願うばかりです。
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