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ヒューマニティー

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ヒューマニティー(Humanity)はアメリカ人が好んで用いる言葉である。ほぼ博愛、人情、人間性をさす言葉だが、西洋では15世紀、ルネサンスの頃より盛んに使われる表現となったように思う。

勿論、キリスト教、イスラム恭、仏教間では解釈の仕方が違っているかも知れないが、人間が人間的行為を為す場合、その根底となる考え方は下等動物とは違っていて当然である。

今では俗に言う“9.11事件”では多くのイノセントなアメリカの旅客が、イスラムの過激派の暴挙で、ニューヨークのウオールド・トレード・センター、ワシントンのアメリカ国防省の中枢のペンタゴンに飛行機ごと突っ込んで死亡した。彼らはあわよくば、ホワイトハウスにも自爆を強行しようとしていた。

これは“真珠湾事件”とは違った意味で、アメリカ国民の敵愾心を煽りたて、結果的に、イラク進攻にまで戦火が広がってしまった。

ブッシュ大統領はアメリカ人のヒューマニティーに訴えて、「聖戦」を起こし、それが世界を巻き込む事件にまで拡大している。

昨日、オバマ大統領はアフガニスタンに、今後、さらに3万人のアメリカ兵を投入する決心を国民に訴えて、アメリカ中が争論で沸き返っている。イギリスでも、ドイツでも、北欧諸国でもそれぞれ国の分相応の派兵を約束している。ヨーロッパ中が「テロ」を人類の共通の敵とみなして、自国民が血を流してでも協力の姿勢をとっているが、日本はこれに対して至って曖昧な態度に終始していることは情けない思いである。

そこでわが日本の問題だが、1977年9月、日航機472便がバングラディッシュのダッカにて日本赤軍のメンバーにハイジャックされて、身代金、600万ドルと日本で服役中の同士9名の釈放を要求される事件が起こった。その当時の首相、福田赳夫氏が彼らの要求に屈服して、「人命は地球より思い」と釈明、赤軍派の要求に応じて、事件が落着した。

これが日本のヒューマニティーの真髄だとすれば、誠に情けない!

人命は地球より重いという理由で犯罪を赦せば、今後も、同じことの繰り返しになりはしないだろうか?

人道は重んずるが、邪悪は決して赦されないという断固たる姿勢が保てないのが日本の弱点の一つであり、これは世界中で既に知れ亘っている。

前書きが少々長くなってしまったが、沖縄米軍基地問題がここまでよじれてしまった原因も日本独特の優柔不断な姿勢に根ざしていると筆者は確信する。

小沢一郎率いる民主党は自己の策に溺れて苦難中である。

鳩山首相、岡田外相は単なる小沢の代弁者に過ぎない。今回の衆議院選挙での民主党の勝利は、何も民主党の論理が正しいのではなく、小沢一郎の選挙戦略が自民、公明両党のものより民衆の心理をよりうまく利用できたからに過ぎない。

特に社民党を引き込んで、連合や日教組の票の獲得に成功しただけのこと。

民社党の女性党首は昨日、もし民主党が沖縄基地問題でアメリカ案に従えば「連立」を離脱するとまで公言した。

これは何を意味するかは、小沢民主党が来年の参院選挙まで社民党とは離れられないことを見越しての発言であることは明らか。

今年の国会は既に閉会してしまった。鳩山首相は、これ以上、野党(特に自民)と論戦を戦わす気力を失ってしまっている。

自己にまつわる不正選挙資金問題、景気問題、膨大な国債発行と税収不足、公務員改革の失敗、数えればきりがないほど問題山積。

しかし、何より今、鳩山氏が熟慮しなければならないのは、対米問題と対外貢献問題である。

国家存亡の危機にある日本の舵取りを間違えば、国が滅びると憂慮されたい。

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