« アパラチアン山脈 | トップページ | 18歳にして惑わず »

蛍光灯野菜工場

20090810_001

農業に従事する人手は1960年に1454万人がいたと言われているが、それが2008年になると、208万人と、なんと80%近く減ってしまった。その間の総農家戸数は1960年に比べて58%減の252万戸。

家族で消費する分を生産するなど、小規模な農家を除外すると200万戸w下回ると言う調査結果が出ている。(日経新聞、2009・08・04)

上記の現象と平行して進んだのが、就業者の高齢化。今では就業者の65歳以上が60%を占めている。

元農林水産省幹部の人の話では、“このままで行くと10年後には、60%が75歳を越えると思われ、日本の農業が体をなさなくなる”と言う厳しい予言が聞かれる。

次に農地面積の減少を考えると、ピーク時の191年、609万ヘクタールであったものが、2008年には463万ヘクタールとなっているそうである。(これは、略岩手県の面積)

反対に増えているのが、後継者不在による放棄農地面積で、1975年~現在までで3倍の39万ヘクタールと言う報告がある。

しかし、全てが数量では減少傾向にある反面、全てがそれに比例しているわけでもない。

数字の上では縮みが目立つ日本の農業だが、高い品質や技術を武器として海外市場に進出したり、加工食品のp製造販売、特殊」技術による高品種の産品を手がける農家も増えてきていることも確かである。

特に注目すべきは、土なしで蛍光灯と栄養液を使い屋内で作る「野菜工場」の出現である。これは、完全無農薬、しかも天候に左右されない収穫がなんと言っても魅力で、南極の昭和基地も昨年より導入し出したと言う。農林水産省や経済産業省もこの事業に低利の融資を考慮中と言う明るい話題もある。

ほぼ密閉された室温は一定に保たれ、作物の成長段階にあわせて蛍光灯の点灯時間や、肥料の量を微妙に調整して露地栽培の2倍の速度で成長することが判っている。

人手や大型農機具が不要な上、農耕地(土)が必要ないのだからわが国には最適といえる。

農水省も経産省も「植物工場」の研究会を立ち上げ、霞ヶ関本庁のの1階にモデル・ルームを作ってPRを開始した。

キューピー、カゴメのような食品メーカーも参入する姿勢であり、政府は11年度末までに工場建設費の低利融資や減税でてこ入れを考慮している。

しかしこの種の工場はあくまで小規模であり、今までのところ野菜の種類に限られている。

本格的な農業生産は、やはり大型農地の開拓と機械化による生産性、経済性重視の超近代尿業の創生を考慮しなければ日本の農業の本格的な発展は望めないことは諭を待たない。

農業に限らず、日本の林業も誠に悲観的な状態である。国有林や個人所有林の再生は、農業と同じく、これ以上放置できないと思われる。

全てナイナイずくしの資源な貧弱な日本はこれから国民が総動員して知恵を出し合って救わなければ、どの国も援助はしてくれない。

|

« アパラチアン山脈 | トップページ | 18歳にして惑わず »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/304622/32537952

この記事へのトラックバック一覧です: 蛍光灯野菜工場:

« アパラチアン山脈 | トップページ | 18歳にして惑わず »