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ハイチ地震は歴史を呼び戻す!

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これこそ“機を見るに敏”と言わざるを得ない。果せるかな本日、(2010年1月19日)日経新聞によると、ハイチ地震に際してEU連合が550億円の援助を申し出ている。

ハイチの場所を地図で見ると、キューバと隣接、ジャマイカとプエルトリコに挟まれるように存在していることが判る。さらにアメリカ南端のフロリダ州から飛行機で2時間弱の場所にある。

今さらながら中国がここにいち早く着目した理由がハッキリした。

我が国の岡田外務大臣の発言を聞くと、地震の報道の2日後になって、“何故ハイチ援助に救援隊を派遣しないのか”と云う新聞の問いかけに「充分調査して現地で何が求められているかを確かめて・・・」とまことに悠長な発言をしている

筆者はそこで民主党の連中が如何に“世界音痴”かと云うことを悟らざるを得なかった。

日本は世界屈指の地震国である、従って15年前に起こった神戸、淡路の大地震の記憶も鮮明である筈で、この様な場合、何が必要で、事情は即決即断で行動をとる事こそ大切!

衛生電波で即時に地球の何処で何が起こったかが即時に判る筈の外務大臣が「これからゆっくり考えると云うような発言」をしているのでは問題にならない。

今さらながら“民主党の幹部は素人集団”だと云われている理由が判った。

それに加えて「一国家の窓」の役目を司る外務省は常に国家としての世界戦略を考える義務を負っていることを瞬時も忘れてはならない。

中国の今回の行動は、その点、誠に“機を見るに敏”であり、世界支配を念頭に拍車のかかった国と、アメリカの核の傘下で昼寝をむさぼっている国との違いを垣間見た気持がする

ケネディー政権の時代に、ソ連がキューバに核を持ち込んだことでアメリカは緊張した。何時戦争が起こっても不思議はないとアメリカで大問題になったことは我々も忘れていない。

ハイチは長い間、無政府状態のような最貧国であり、どんな経済援助でも受け入れたいと思っている、云わば、北朝鮮やバングラディッシュのような世界屈指の最貧国、そこに今回の大地震発生となれば、野心的は国は我先に援助に駆けつける事ば、残念ながら事実であろう。

見返りを考えて、悪く云えば、見え透いた火事場泥棒的な経済援助は現在では世界での常套手段と考えられている。

汚い事には手を染めない、国是として、非武装中立を国家の金科玉条とあがめて反省しない国、日本。

悲しいかな、これが我が国の現状である。筆者はこれまで何回となく引用させていただいた、V.K.Krishna Menonの中立についての戒めともとれる言葉(The New York Times,Oct,18,1960)を再度引用して大方の批判を仰ぎたいと思う次第である。

それは以下の如くである“・・・that Expression positive neutrality is a contradiction in terms. There can be no more positive neutrality than there can be a vegetarian tiger(絶対中立はそれ自体矛盾した考えである。それを達成することは草食性の虎を見つけるより困難―筆者意訳)即ち、終戦この方、日本の左派の主張して、日教組が義務教育に取り入れた頑固な主張「非武装中立」は客観的に判断して、荒唐無稽でしかないことをクリシュナ・メノン氏―インドの国防大臣(1957~1962)―が述べているのである。

アメリカも、ジョージ・ワシントン、ジェームス・モンロー、セオドア・ルーズヴェルト等が中立、不干渉外交を唱えたが、アメリカのような大国でさえ、これが如何に難しいかを悟って諦めた、この夢のような理想を戦争で一敗地にまみれた日本が世界に向かって叫んでもこれに同調する国を探すことは草食性トラを探すより困難だと云う事。

何故、27カ国連合のEUが短期間に、約4億2000万ドル(550億円)をもハイチの復興に向けて拠出することにしたのか。その間、隣国のアメリカが1億ドル(約90億円)の援助を申し出ている。旧宗主国のフランスは400万ドルの債務免除を既に決めている。この国際的同時援助はアメリカとの協議の上で決定されたと日経は伝えている。

それにPKOの派遣、対外債務の減免を震災の救援以外に決定して強い態度を表明している。

ハイチはこれまで西半球でのエアーポケット的存在であったが、あまたの国々が虎視眈々と狙いを付けていた矢先の災害であったわけで、各国の隠された意図は実は見え見えなのである。これを数年前に発生したスマトラ沖の地震に対する世界各国の反応を比較すれば、西洋の目から見たハイチの重要性が明らかに判ると思う。

今日の新聞ではメキシコの南のグアテマラでM6.0マグニテュードの地震を報道している、その間、我が国では民主党、小沢一郎氏の裏金の問題で明け暮れしている。

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