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誰も止められない中国

アメリカと中国はそれぞれの国家基盤において共通の公約数を持ち合わせない為どんなことをしてもシックリと行かない。

アメイカがソ連邦に気を取られている間に中国は大国としての基盤を確固たるものにしてしまった。

自由圏でのどの国家をとっても一つの法律を作るには時間がかかるが、一党独裁国家の中国では邪魔が入る余地もなく政府の思う通りに法律が制定される。

これが何時まで続くかは別として、現在では何の支障もなく国家は走行している。

貧困時代を抜け出た中国は、外貨準備も潤沢となり最近では世界中で投資を始めている。

ミャンマーは手なずけられた子分のような国で、中国は既にこの国を縦断する道路建設に既に着手してインド洋から本国、昆明までいかなる資源でも取り込める体制を打ち立てた。

インド洋を真珠の首輪のように、あまたの小島を利用して軍事基地として情報網を張り巡らしている。

アフリカでは既に強硬に資源外交を推し進め、アフリカの資源を鉄道、橋梁などのインフラ建設に変えている事を強調、中国が将来アフリカにとって最も信頼できる友好的な国であることを訴え、それが今まで白人国家に騙され続けてきた国々に共鳴を生んでいるところも窺われる。

我が国が尖閣諸島や竹島のような局地的問題の解決にも手をやいている間に、中国は世界中の大国を相手に旋風を巻き起こしている様を目のあたりして日本国の為政者は何を思うのか?

今更ながら、100年前の両国の置かれていた立場を顧みる時、なんとも昔日の感にかられるのは筆者のみではないはずだが。

今や日本国は動きが取れない国になってしまった。米軍の軍事基地の移転にも住民からの突き上げ(意図的)と日米協定の板挟みで自主決定さえできない哀れな国である。

中国は今回ヨーロッパを飛び越えて「アイスランド」に向かっているようである。

最近のアイスランドは世界的な金融危機の直撃で破産に直面した銀行3行を国有化(負債総額は国内総生産(GDP)の10倍)英国、オランダの預金者保護の為の条例制定の国民投票が否決され窮地にたっている同政府に接近を試みている中国が自由貿易協定(FTA)の交渉を始めた。

人口わずか30万人の国に中国の在外公館の中でも最大級(5~6階)の大使館を建てるとのニュースで首都レイキャビックでは話題となっている。

これは中国が最近アイスランドの口利きで、北極圏の開発・環境問題を協議する政府間組織「北極協議会」に暫定オブザーバーとして参加を決めたことから中国が動き出したと受け止められている。

アイスランドの経済の混迷に際して欧州連合が援助の手を差し伸べないことを察知、巧みに接近を試みる外交巧者の中国、世界の隅々まで張り巡らした情報網の緻密さに今更ながら驚くばかりである。

地球温暖化で2030~40年代には夏の間、北極海に氷が存在しなくなるとの予測は年々現実味を帯びてきている。

中国の総生産の半分は海上輸送に依存している関係からベーリング海峡をとおって太平洋と大西洋を結ぶ、北極海航路が実現可能となれば、それは中国から考えて、スエズ経由の航路より6400キロも短くなり、それで、インド洋やマラッカ海峡での海賊に対する配慮も不要となることは中国にとりメリットが大きい。

それに加えて、北極圏は石油、天然ガス、ニッケル、金、コバルト等の海底資源に恵まれているのでアイスランドへの投資は右肩上がりの中国にとっては、そんなに重いものではない。

先日のハイチ地震の現場にはアメリカと同時に到着した中国政府の代表、今度は大西洋の北方に位置する小国、アイスランドまで虎視眈々といかなるチャンスをも見逃さない中国のバイタリティーには敬服する以外にない。

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