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大国、中国の課題

Hmbarkendeavour

一昨日(2010・04・05)オーストラリア北東部、クイーンズ・ランド州沖にある世界最大のサンゴ礁、グレート・バリアー・リーフ(The Great  Barrier-Reef)域内で中国船籍の石炭運搬船が座礁、付近に重油約3トンが流出して海の汚染の広がりが憂慮されている。

ここはオーストラリア政府が永く海洋公園として保護している地域であることは世界周知の事実である。

この付近は船舶の航行は禁止されていて、厳しい規制が引かれているにも関わらず、地元のメディアの報道では、船はフルスピードで進み、4月3日浅瀬に乗り上げたと報道。

当地では一大事件として報道している。

当地の州当局は“船が規定の通行路から外れていた”事を問題視している。

筆者はこの問題は、両国間の考え方の違いから、すぐには解決が難しいのではと予想する

これは正に文化の違いで、この水域での環境汚染はオーストラリアにとっては大きな経済的損失であるが、加害者、中国人がこの問題解決に同じ視点で臨むか否かが問われる。

この水域で最初に事件を起こしたのは、ジェームス・クック(Captain James Cook)であった。

今から丁度、240年以前の、1770年6月11日、午後11時頃、ニュージーランドからの帰路、その当時terra australis incognitaの名称で知られていた、オーストラリアのこの地域で、クック船長の乗船“エンディヴァー(Endeavour)号が突然浅瀬に乗り上げ座礁した。

クックは航海の名人で常に水深には注意を払っていたが、夜中に船が流されて岸に近づき、座礁したと云われている。

真夜中の11時少し前、船尾が大きな音とともに持ち上げられ、止まった。

早速、船員総出で船を浮かせる為、手当たり次第に大砲の筒、バラストに至るまで、船の中にあった物を海に投げ込んで軽くする事に傾注した。

それから殆ど24時間の努力の後、翌日(12日)の午後10時20分頃船を再び浮上させることが出来た。

船を岸まで曳航して破損個所を修理することで、その後、約2カ月を費やし、彼らが再び出帆出来たのは8月6日であった。

それから240年経過するが、グレートバリアーリーフは航海するものにとって「危険水域」として知られてきたが皮肉にも同じ石炭運搬船(今回は大型)が同じ事故を引き起こした。

美しいこの水域が再び生き返るのは何時?

これとは遥かに次元の違う問題で、中国は揺れている。

それは中国南西部の国境地域で起こっている水資源に関わる国際問題である。

雲南省、大理から南に約250キロ離れた小湾鎮のメコン河上流で、揚子江の三峡ダムに次ぐ、中国で2番目に巨大なダムが建設されている。   これは2002年に始まって2012年完成予定の高さ252メートルのアーチ型ダムである。

この施設を中国は国家事業として厳重な監視のもとで建設中である。

全長4千キロを超すメコン河は中国・チベット高原からインドシナ半島を経て南シナ海に注ぐ。

ところが最近、メコン河の水位が異常に下がり、下流のタイ、ベトナム、ラオスカンボジアでは飲料水、灌漑用水が不足して大問題となっている。

この地域のメディアは異口同音にこれを上流の中国のダム群が原因と指摘、中国の「ダム放水制限」を厳しく非難している

中国は現在、雲南省内のメコン河上流で、水力発電所8基を建設しており、計画中の6基を含めると将来は14基となる。

又、メコン河に注ぎこむ支流に於いても多くの小型の発電所が造られていると聞く。

この背景には高度の経済成長に必要な電力の慢性的不足がある。

これを世界の目がどの様に解釈するか?

我が国の民法総則に於いても、第38~48条で取り水に関する規定があり、「上流での堰き止め」を禁止している如く、上流で生活水を止めることは人道に悖る行為である。

中国の主張は「水位の低下は干ばつが原因、その点、中国も被害者」と云うもの。

中国は近年になって、長江ダムのような超大型の施設は周辺の生態系に何らかの被害が及ぶ事実を認識しだしたことが政府系のシンクタンクの発言からくみ取れる。

この国が「引き起こす公害」で周辺の国々にどんな迷惑が及んでいるかを中国は考える必要があると思う。

「黄砂」、「越前クラゲ」なんかも中国発であり、内政問題である「新疆、ウイグル」「チベット」と人種問題も大きな中国の反省課題である。

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