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小沢民主党と日本の将来

日経新聞(2010・05・16)“風見鶏”欄で小沢民主党政策がタイ国“タクシン派”の政治姿勢に酷似していることを指摘している。

バンコックでは現在タクシン元首相を支持する赤シャツの反政府デモ隊と治安部隊が衝突し、大混乱が起こっている。

保守的な大方の見方ではタクシン派が勝てばタイ社会は崩壊するとの考えが多数である。

そこで日経は小沢一郎氏とタクシン氏の政治姿勢に類似点が多いと指摘、以下のように分析する。

①二人とも強い個性で反対党と対立、反エリート的雰囲気、独裁的手法も共通点

②皇室。王室に対する姿勢で小沢氏は翌近平中国副主席と天皇との会見を巡って宮内庁と対立、反皇室的と批判されている。その点タクシンもメディアから凡王室的と断定された。

③離米、親中の外交姿勢では両者共通

④農村重視の姿勢もお互いに近似点がある。

以上を主な両者の政治姿勢の共通点と指摘しているが、筆者はさらに、小沢一郎氏に関しては普段から個人的なスタンドプレイが目立ち、自分の年齢を考えてか、ここに至って、母国の将来よりも自己の将来を重視する事を決意したと感じている。

小沢氏の過去の経歴を見ても判る通り、彼は社会主義者では決してなかった筈である。しかるに今回の衆院選に際して民主党の取った戦略は、社民党や日教組の組織票を集約して勝利した。

選挙後彼の取った行動を見ても、驚くなかれ、彼は一年生議員百名超を引き連れて北京を訪問、胡金涛主席と握手させた。

それから約10日後、今度は禁を破って宮内庁に翌近平次期中国主席と天皇との会見を強引に決めた。

これは小沢一郎の存在の誇示と断定出来る。その時点で選挙に勝利してあたかも天下を取ったと錯誤、自分を失っていた瞬間ではなかったか?

政治資金規正法違反事件でも選挙以前に物議を醸したことを憂慮して首相と総裁のポストを鳩山氏に渡したが、選挙戦を勝利した時からまるで人が変わったように弾圧的姿勢が目に付くようになった。 筆者が最も憂慮することは、小沢一郎氏が自分の存在を国家の存在に優先して考えている点にある。

前述したように小沢氏は左派的思想家ではなかった事は日本の政治に関心を持つひとなら判っている事である。

それにも関らず今回の選挙ではアメリカ軽視、中国重視、又は日教組や連合に加担して民心をだました結果に終わった。

現に実現不可能なマニフェストを掲げて選挙戦に勝ったが、今になってみればすべて公約したことが「実現不可能」となっている事実をみると、ここでも国民を欺いた結果になっている。

即ち、小沢民主党の戦略は昨年の選挙に勝つこと以外には「思想ゼロ」。7月の参院選にむけて今度はスポーツ選手や大衆に知名度がある素人をAt Randomに招集して、ここでも選挙戦で勝利すること以外は眼中にないと思われる。

筆者は事ここに至って日本国の将来を真剣に考える政党の出現を宿望する以外に夢を失ったと思っている。

今、日本の近辺に何が起こっているのかを見渡すことが肝心である。

タイ国のタクシン派が一体何を目指しているのか?日本のメディアはこの点に関して何故沈黙を守っているのか?

近年、東南アジア近辺で起きた事件をつなぎ合わせると不思議にもすべてが中国に繋がっていることがハッキリと判る。

ネパール国王の退任、スリランカの政変、ミヤンマーでの軍事政権の存続らはその背後に中国が存在したから実現した、或いは存続中の現象と思える。

インドもパキスタンも、中東、アフリカの多くの国が思想的に或いは経済的に中国の影響をうけている事実を日本の政治家はどのように思っているのか。

タイは現状がこのまま収まらなければ国が滅びると憂慮する人が多い。

最後に、小沢一郎氏はカって、“日本に必要なのはアメリカの第7艦隊だけだ”と言明したことがある。アメリカはこの意味をどのように解釈しているのかは不明である。

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