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今後の日本の英語教育の理想

横綱白鵬の日本語を聞いていると、素晴らしい一語に尽きる。

正に英語で云う”impeccable”(非の打ちどころにない、完全に近い)日本語を話すのには驚くばかりである。

彼が何年、日本で生活をしているのか知らないが、彼がしゃべっているのは日常日本語会話の域を超えている様にも聞こえる。

日本人の中で他の力士と寝起きを共にし、幕下の頃にはチャンコ係や上位力士の付け人として苦労を重ねてきたと思われる。

語学の習得の近道はその国の人々と生活を共にすることである。

大学の英文科を卒業しても英語力習得には何の役にも立たない。

江戸の末期、遭難したところをアメリカの捕鯨船に拾われて本国に連れ去られたジョン・万次郎は、後年日米通商交渉では立派に通訳の役目を果たした。

一時日本で人気となったNOVAの英語学校は無残にも倒産してしまった。何故か?

その答えは、日本の文化、歴史を知らないアメリカの若者に英語を教えられると錯覚したからである。

京都新聞の平成10年2月21日の記事「正しい英語てなーに」・「ネイティブ信仰が根強い」ワケを読んで、我が国の若者の浮ついた横文字に対する淡いあこがれの存在を知った。

日本経済新聞は平成9年に何故か3回に亘って、それぞれ一段抜きの社説で我が国の英語教育の現状と欠陥について警告した。

第一回:同年6月8日“英語ができなければ国が危ない”、2回目は同年8月20日、“「英文和訳」思考からの脱却を」、3回目は同

今頃になって小学校から英会話を教えると云うのは結構だが、果たして誰が教えるのだろうか?

私はむしろ、教師の英語教育から始めることが先決ではないかと思う。

中学、高校の段階になれば、所謂「帰国子女」が混じるので文部省の英語教育を学んだ先生たちの英語は笑い物にされてしまうのではないかと危惧する。

これは一朝一夕には解決しない問題であり政府は長期計画で取り組むことを考えなければならない。

そこで小生の提案だが、英語教育を国家的プロジェクトとして、アメリカに英語教育者対象の専門学校を設立して、本当の英語を学ばせ、将来の教育者を要請する。

何故アメリカなのかと云えば、あちらには多くの日系アメリカ人が多く、まだ3世の中には日本語教育を受け、日本語の読み書きは勿論、日本の事情に詳しい人口が残っているからである。

この機を逃せば日系人も日本語が話せなくなる時が来る迄にはあまり月日を要しない。

中国、韓国は積極的に英語圏の国々に若者を送りだしていると聞く。日本人が今後世界に伍していくにはコミュニケーションを絶ってなならない。

アメリカの失業対策のためにも「英語教育専門学校」をアメリカに設立して若い教師の志願者を募って事を始めては如何かと思う次第。(美術史学会会員)

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