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中国製原発は安全?

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アメリカのアジア向けラジオが去る5月に中国広東省大亜湾原子力発電所で稼働以来最悪の放射能漏れが発生したと報じ、これを中国政府はパニックを恐れてか事実を隠ぺいし続けていると報道した。

これに対し、中国政府は「軽微なトラブル」として真剣に応じなかったが、6月15日になって香港政府が上記の事故が放射能漏れであったことを報じた。(週刊文春10月28日号)

同誌によるとこの事故は「2号基の地下パイプで何かが漏れた」。(同原発運転士談)

この発電所には2基が動いていて、第1基はフランス製、第2基は中国が“独自の技術”で完成させたと公表しているもの。

中国には現在11基の原発が稼働中との事だが、政府の計画では2020年までに100基の原発を完成させることを発表している。

中国が何本の高速鉄道を作ろうとも誰も心配はしないが、ことが危険な欠陥原発となると万年風下に位置する我が国としては黙ってはいられないと思うのだが。

結局はこの事故の性質は“燃料棒にできた穴から放射性物質が漏れ、原子炉の放射線濃度が上昇した”(広東核電集団)。

この大亜湾原発は過去に、1994年~97年にかけて実に21回もの事故や故障を起こした前歴を持っているらしい。

最大の問題は中国政府の秘密主義である。今回でも5月に発生した事故を3週間も隠ぺいし続けていたことで、それも報道を受けて後のことである。

東シナ海の小島で起きた些細な事件はすぐさま全国に報道されたが、核汚染のような大事件を指摘されるまで隠し通すようでは世界が中国不信になるのは当然である。

今の状態で中国は今後10年間に90基の原発を建造しようとしていると聞けば我々はどうすれば良いのか?

中国が今まで主力だった石炭火力発電を環境破壊の憂いから在来の発電施設を増やし続けることが不可能になると考えての方向転換とも考えられる。

実はアメリカも同じ問題を抱えている。スリーマイル島原発事故(1979年3月28日)からアメリカは原発建設を自制して未だに豊富な石炭資源に依存し続けている。(自国産業保護もある)

それでは中国は危険を冒して、何の目的で世界最大と云われる三峡ダムを作ったのか疑問になる。

中国は今後自国で建設する原発に、東芝やアメリカのウエスティングハウス社の原子炉「AP1000」等の導入を考慮中らしいが、はたして原子炉を動かせる専門技師の養成をどのように考えているのだろうか。

さらに現在稼働している11基の原発にしても、フランス、カナダ、ロシアなど様々な国の技術を導入している関係から炉型がバラバラで未だに一貫した技術態勢が整っているとは考えられないらしい。

譬え発電装置が優秀であってもそれを納める建物の耐久性にも専門家は疑問を持っている。

最近発生した四川の大地震のときでも新築と云われていた学校や病院が簡単に倒壊しているシーンを見るとなをさらである。

ソ連チェルノブイリ原発の惨状を見るにつけ我々としては決して中国であのような事件を起こされないことを願うしかない。

中国では最近地震が多発している。中国政府が事故を発表しないうちに原発事故による“放射能汚染”が海を越えて襲来するのではと考えるとあまり良い気分にならない。

あちらからは黄砂と越前くらげで充分と云いたい。          

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