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アメリカ・フロンティアーは何時消滅?

Stagecoach

アメリカ人が常に唱える“フロンティアー・ライン”(Frontier line)とは最初、1893年のアメリカ歴史学会に於いてフレデリック・J・ターナー(Frederick Jackson Turner,18611932)が発表した「アメリカにおけるフロンティアーの意義」から始まった。

それ以後「フロンティアー学説」として20世紀初頭から、モンロー主義と同じほど重要視されるアメリカ独特の思想として成長を遂げた。

ターナーは、「フロンティアー・ライン」について、アメリカには独立以来、“フリーランド”(所有者、居住者のいない未開拓の土地)が常に存在し、そこに移住民が住みだすことで、ラインは常に後退し、開拓が西に向かって進むにしたがってアメリカが発展した過程で、開拓地と未開拓地が描く南北の縦線をフロンティアー・ラインと定義付けた。

アメリカ独特の誠に身勝手な学説がまかり通ったところの19世紀末のアメリカ帝国主義の特徴が見出せる。

ターナーはその後、“フロンティアーの消滅”と云う論文を発表したが、その意味するところは「西部の征服」であった。

白人社会がそれより西には進めない線(太平洋ライン)まで到達したことを宣言したに過ぎない。

18世紀初頭に於いて(1803年)、ナポレオン一世から“ルイジアナ”と云う、当時までのアメリカの領地の倍以上の広大な領地を購入、イギリス。フランスと肩を並べる大国に成長したアメリカはその後、一旦は先住民をミシシッピー以西に押し込め、そこをインディアン・テリトリーと宣言した。

その後、ラッコやバッファローの毛皮を求めて白人種が西に移住するに従って、先住民をさらに限られた居住区に押し込めた。

19世紀末の鉱物資源の採掘ブームが西部で盛んになると又、さらに先住民から土地を取り上げて白人帝国を造り上げた。

一旦は終わったと思われていたフロンティアー・ラインは20世紀以降、太平洋を一飛びして留まるところを知らない。

フロンティアーは果たして何時消滅するのだろうか?

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