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航空工学技術を風車発電に利用

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関西地方では初めて、公営企業として全国最大規模、大型風力発電所(風車1基の発電能力750kw)6基で年間8,500mwhが実現する筈であった京都府伊根町の「太鼓山風力発電所での実績がが結果的に予定の10%に留まっている。(2010年度)

これに携わったのは京都府公営企業管理事務所(発電開始、平成13年)。

又もや、お役所仕事の企画の甘さが問われる結果となった。(平均年間損害額約4500万円)

風車と云えば常識として、オランダの風景画に出てくる様な水平軸型の大型のプロペラ式を思い描く。

イギリスやスペインでもこの水平軸で発電しているのだが、航空運用システム研究所々長:野口常夫氏の意見では、水平型だと、どうしても風の方向の影響を受けることが宿命で、それに反して垂直縦型だと風の向きには関係されず、回転数が少なくても大きな回転トルクが得られる上に騒音も少ない利点があると言う。

「そよ風でも発電する小型風車を開発・インタービュー・環境goo」ページには高速道路の中央分離帯に“シグナスミル1015型小型垂直軸型発電機”をずらりと並べると、自動車の起こす風で羽根が回って電力が得られる。

此の電源を融雪に利用すれば豪雪地帯の道路もスムースな交通事情を期待できることとなるとの意見。

ビルの高い場所や、豪雪地帯では「厳寒」の状態となるが、野口氏が専門とする航空技術で飛行機プロペラに使用する「発熱テープ」を利用すれば容易に羽根への着氷が防げるとおっしゃっている。

ここで特に注意しなけらばならないことは強風の際の制御だが、シグナルミルは空力荷重や遠心力に対して充分な強度がある為台風のような風力にも影響されない。実験では12メートルの風で35kwを発電、振動や騒音は殆どでない性能とのこと。

シグナルミルは高層ビルに何百個も取り付けて複合的に利用することも可能で、場所や環境に合わせるため羽根の大きさ、枚数、回転直径などもアレンジ設計されている。

東京やニューヨークのような大都会特有のビルが発する「都会風」を利用、高層の建物に取り付けて実験すれば予想外の利便性が見つかることも夢ではない。

日本では台風もあれば、地域によって風の吹き方が全く異なると言われる。

ユーザーのニーズに合わせて個々に設計できることも魅力。

どんな場所でもいつも無風ということは決してない、従って、風向きに適合しながら手軽に発電が見込まれる小型垂直式発電機に筆者も直感的に便利性を認めたい。(挿絵シグナスミル発電機の羽根構造)

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