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伊藤若冲

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相国寺承天閣美術館に「伊藤若冲展」を訪れた。京都五山の一つで、如拙の「瓢箪鮎」画で知られる臨済宗の名刹である。

金閣寺(鹿苑院)は相国寺の塔頭の一つであるが、普段は一般の出入りが出来ないので、金閣寺内の伊藤若冲の墨絵の襖絵一切を公開しているのが見られた。

それは“芭蕉”と“葡萄”をモティーヴにした素晴らしい出来栄えである。

別室には若冲得意の鶏画や植物画が展示され、改めて若冲の技術の本髄に接した気持になった。

若冲は相国寺とは密接な関係があったことは知っていたが、同寺に伝来していた中国画のいくつかを模写していたことも判って興味深かった。

若冲は京都錦小路の八百屋の長男として生まれたが、商売には不熱心であって、暇があれば家の近くに住みついていた鶏を描くことに熱中している内にその鳥の習性を知りつくす迄になった。

若冲はその他、身近にあった野菜や、植物を好んで描いた。

画号を「斗米庵」と云い、一日に一斗の米さえ売れれば充分と思っていたらしい。

終生禅に傾倒して、相国寺の僧、大典顕常に参禅して「若冲居士」の号を得た。

若冲が精魂こめて描いた絹本着色の12福の鶏の大幅は明治時代相国寺から皇室に献上されて、今では「御物」となっている。

若冲は晩年、石峰寺に住み、寛政12年(1800)、85歳卒となっている。

墓所は石峰寺にある(写真)

一見の価値ある展示会として推奨したい。

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