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推理できないオバマ、アメリカ大統領の心中

Photo ウサマ・ビンラディンを逮捕、処刑後に行ったオバマ演説の内容には聞く耳を疑う程驚いた。

これは、イスラエル、パレスチナのこれまでの諸問題を具体的に示さず、いきなり、イスラエルに対して、1967年にイスラエルが占領した領土を放棄、第3次中東戦争以前の境界線に戻る勧告を行ったからである。

アメリカのこれまでのイスラエル寄りの姿勢から、むしろパレスチィナ自治政府やアラブ側にアメリカがすり寄ったととらえかねない演説内容を見たからである。

大統領選挙を2年以内に控え、アメリカ国内に大きな影響力を持つイスラエル社会の感情に配慮しないオバマの姿勢は勇ましく映るが、彼が信奉してやまないリンカーン大統領の精神を思い出したのではないだろうか?

ウサマ・ビンラディンを「9・11事件」の真犯人と断定して、”dead or alive”の形で拘束、即時処刑し、その翌日には海に投げ込んでしまうと言った処刑の手口はアメリカでは白人のお家芸だと思っていた。

イスラエルのネタニヤフ首相は早速、“以前の境界線では国の安全が保障できない”とアメリカ政府に強硬に異議を唱えたらしいが、議会で優勢を保つ共和党の意見も聞かずにイスラエルに領土の譲歩を迫ったオバマの心中にはただならぬ決意を見たように思う。

イスラエルの「占領地」から、ユダヤ人入植者を退去させることは結果的に「血」をみることになると思われる。

これは昨年9月、ワシントンでオバマがこの問題の解決のため、自ら仲裁に入りながら一年も経ずして「頓挫」していることを知った上で、アメリカが反イスラエルの立場をとったと思われても仕方がない。

エジプト、リビア、シリアにおける反体制運動の広がりが、やがては親アメリカの旗頭である、サウディ・アラビアに飛び火しないとは限らないこともオバマの心中にある。

イスラエルには入植を中止して占領地の返還を迫ったが、パレスチナ自治政府の「パレスチナ国家」承認問題は未だ解決していない。

5月30日の毎日新聞によると、アラブ連盟は28日、カタールの首都ドーハで会合を開き、9月の国連総会で「パレスチナ国家」成立決議を指示する意向を表明したと報道している。

インドネシアで開催された非同盟諸国会議でも、パレスチナの国連加盟がすでに採択されている中にあって、世界世論では、9月の国連総会でアメリカは「パレスチナ建国」事案には拒否権を行使する可能性大と云う。

「オバマ演説」の内容の真意がますます不可解に思えてならない。

唯、ハッキリしていることはイスラエルは如何なることがあってもアメリカに対して「矢」は放たない

従って「オバマ演説」のコンテンツは仕組まれたイスラエルとアメリカの共著とも云えなくもない。

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