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夢多き19世紀のアメリカの1ページ

Photo (メキシコ戦争当時のイラスト)

アメリカ歴史の中で領土の拡大に努力を払った、最も精力的な大統領は第11代のジェームス・ポーク(James K. Polk)であった。

オレゴンの拡大では北緯49度を国境とすることでイギリスと好戦的にやりあい、アメリカの条件を呑まなければ戦争だと吠えたことで有名を馳せた。

ポークはメキシコに対してもテキサスの南部の国境線を強引にリオグランデ河線上にまで拡大すると主張、2500万ドルを提示して、現在のカリフォルニアとニューメキシコの買収をするべく派遣した使節をメキシコが]拒絶したことを知るや、3方面から攻撃を仕掛けて、メキシコ半島の要衝、ベラクルーズに上陸した部隊が一気に首都メキシコ・シティーに迫って、それを陥落させ、僅かに1年半足らずですべての条件をアメリカ有利に平和会議に導いた。

ガダルーペ・イダルゴ条約(Treaty of Guadalupe Hidalgo)の名で呼ばれる平和会議ではカリフォルニアとニューメキシコの両州を1500万ドルでメキシコに割譲させた。

しかしアメリカの兵隊の損害も1万人を超えた大戦争であった。

この戦争を境に「フロンティアーの終焉」が叫ばれ、この条約締結直前の1848年1月、アメリカ中を湧きかえらせた所謂“ゴールド・ラッシュ”が始まった。

メキシコにしてみれば全くのトンビに油揚げを攫われたかたちになってしまった。

アメリカはその後、リンカーン大統領が暗殺される事件があったが、彼の副大統領であった、ジョンソン大統領の時期の1867年、当時“東ロシア”の名で呼ばれていたアラスカを700万ドルで買収したが、再びその直後にアラスカのゴールド・ラッシュでアメリカ中が湧きかえった。

筆者もチャップリン演ずるアラスカノゴールド・ラッシュのハリウッド喜劇映画(サイレント)を見た記憶がある。

かの有名な作家、マーク・トウエインもカリフォルニア迄出かけて狂気に沸いたその頃の様子を克明に描写している。

これも“アメリカン・ドリーム”で、何が何時、何処で起こるか想像もできない夢多き新大陸、アメリカ史の1ページに違いない。

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