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1790年のアメリカ帰化法

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アメリカに於いて入国外国人に対する制限が法律でもってきめられたのは移民として入国した者に対する「帰化」の条件を制限した法律で、その成立は1790年3月26日に連邦議会で制定された”Naturalization Act of 1790”と云われるものである。

この法律は最初に自由白人(free white persons)として自動的に、契約労働者(indentured servant)、奴隷、自由黒人、(後に)東洋人を除くとしている。

これに当てはまる白人は、”good moral character”(良好な道徳心を持ち合わせている者),これまで合衆国に2年以上住み、市民権利取得申請を提出する以前に既に1年間住んだ者に限られる。

これら条件を満たす者は、これまでの正式な記録(any common law court of record)の提出すると共に、裁判所に於いて国家憲法に従う宣誓することで市民権を得るされている。

”good moral character”(良い道徳的性格を備えるもの)と云うかなり曖昧な条件が付加されているところが如何にも中世的で面白い。

女性に対する条件としては父親が以前にアメリカ合衆国に住んだことがない者は含まれず、従って、女性の場合は実父が如何なる人物であったかで決定された。

1790年以後では、1868年になって、合衆国内で生まれた者は自然に市民権を得るとされたが、その時、無税生活者のアメリカ先住民は除外された。(1920年改訂)

1898年Wong Kim Arkは中国人であるが、両親がアメリカ生まれであったことで初めて東洋人にも門戸が開かれた。

1795年の帰化法では、これまで2年であった既住期間が5年に延長され、1870年に於いては、黒人にまで広がり、1952年には”Naturalization Act”は差別(discrimination)を禁止、それによって人種の壁は形式上取り除かれたこととなった。

参考文献:Hymowitz, Weissman(1975) A history of Women in America. Bantam

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