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中国はどんな国?

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産経8/23、「正論」中国現代史研究家、鳥居民氏に依ると、中国では先月発生した高速鉄道列車事故で、多数の死傷者が出て、普通なら原因究明のために証拠物件となる転覆車両を保存の上、実地の見聞がはじめられるところを、政府か、鉄道省か、が証拠隠滅のために車両を一時、土中に埋めてしまった。

そんな世界中のどこでも起こり得ないことが中国では起こることを鳥居氏は強調し、その2日後には、早くも、何も起こらなかったかのように、列車が走り出したことを指摘し、しかし中国ではもっと不可思議な出来事が沢山あり、こんなことで驚いている輩は未だに本当の中国が理解できていないとでも言いたげである。

昨年、ロンドン大学東洋アフリカ学院の教授、フランク・ディケーター著「毛沢東の大飢饉」と云う著書が英国で刊行された。(邦訳は今月末発刊予定)

そこで、この教授は‘05から09’にかけて広東省から甘粛省迄の地方党委員会が管轄する公文書館を訪問し、大躍進運動と大飢饉に関する共産党史料を収集して、隠ぺいされてきた中国内部での事件を調査したところ、その間に犠牲となったと思われる人口が4500万人に及んでいることを明らかにした。

これをどのように評価するか否かは自由だが、少なくとも人々があまり幸福な生活をしていないと思われる。

同じ先月23日、北京国際空港に着陸したカナダの旅客機から頼昌星と名乗る中国人が政府の護送官に付き添われて帰国した。頼氏の容疑は密輸である。

彼はアモイを舞台に邪魔な税管吏を始末、税関の監視艇まで沈めるような手荒な手口で、儲けになると考えられるあらゆる物資を密輸した嫌疑が持たれている。

鳥居氏は、頼昌星には12年程前までは福建省出身の政府要人の後ろ盾がいたが、99年4月頃、急に情勢が不穏になって、彼は家族とともにカナダに逃避したが、その翌年にカナダ当局に逮捕され、依頼11年間抑留されていた。

先月、7月再び強制帰国となった。

その間に何が起こったかと云えば、頼氏の起こした密輸の嫌疑で関係者とみられた12人が刑死、数10人が未だに入獄しているとのこと。

事件の背景があまりにも複雑なので、鳥居氏の論説をここで具に記述できないが、詰まるところ、頼昌星なる人物は江沢民の息のかかった兵隊に過ぎなかったと云うことらしい。

国家の実力者次第で何でも有りで、法があってなきが如しとはこの事かと思える中国の内情は聞けば聞くほど恐ろしい。

来年の18回党大会までに紅沢民派の息の根を止めることが胡錦涛指導部の究極の目的であると鳥居氏。

その次の指導者に内定している翌近平氏は既に日本の天皇にも面識のある人物であるが、如何なることになるのやら、小国日本としては何を考えるべきか?

鳥居氏の中国上層部の険しいつばぜり合いの背景描写はまだまだ続くが、筆者の感想は、自分が日本人で良かったと云うことである。

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