死ぬにも「党」の承認が必要な中国
月刊誌「選択」8月号によれば、中国では元国家の「最高指導者が死去する際は、党幹部の了承が必要」と云う。
こんなことは今までに聞いたことが無かったので驚いているが、これは嘘でないらしい。
しかし、筆者は死ぬのにも幹部の了承がなければ死ねない国なんか聞いたことがない!
日本でも死亡説が囁やかれている江沢民前国家主席の安否に関して、中国から何の確たる報道も聞こえてこない。
それについて共産党の幹部の説明として、江沢民の死去の際は、党の正式な認知が必要と語った事らしい。
例えば、1997年の鄧小平の死亡の時、党の中央委員、約400人の承認を得て「死亡」と決定、発表したことは事実らしい。
今回の江沢民の場合、彼の支援を受けている幹部が多くいる。従って来年予定されている共産党大会の指導部の人事をめぐり、こんな重要な時に親分に死んでもらっては困ると思っている幹部達が「死去」に反対しているとみられる。
江沢民は、昨年の春の上海万博の開幕式にも姿をみせていない。それから江沢民の重病、死亡説が流れだした。
日経新聞出版社の「翌近平時代の中国」佐藤賢著、によると江一派がその健康不安説を払しょくするため、日本の要人と会談したと云う。
その要人とは、福田康夫元首相の事。その時、江氏は福田氏に“上海万博以降は北京に滞在して、その昔、毛沢東も利用したといわれるプールで水の中の散歩をする”とはなしていたとのこと。
これが事実であるか否かは福田元総理に尋ねるしかないが、よく考えると、これに近い考え方をしている政治家は我が国にいるかも知れない。
例えば、明日(8月29日)予定されている「民主党の総裁選挙」。これは
民主党の内輪の政争であるが、もし、小沢一郎の死亡説が今夜報道されたとすれば、どんなことになるかを想像すると、結果は明らか。それならば、我が国も中国もあまり差がないのではと思う次第。
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