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型破りのニューヨーク市長

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ニューヨーク市長になるには日本のように、「平凡実直」的な官僚型の人物では先ず当選おぼつかないと思われる。

2001年に引退したジュリアーニ氏も充分に豪放で型破りだったが、ミッチェル・ブロンバーグ(Micheal Rubens Bloomberg,1942214)現市長は他の面で大変非凡な市長である。

ジョンズ・ホプキンズ大の電気工学科を卒業後、ハーバード・ビジネススクールで経営管理学部門のMBAを取得している。

2007年にはタフツ大(TuftsUniv)より、社会に貢献したことにより名誉博士号を取得している。

その後、2009年、フォーダム大(Fordham Univ.)2011年ジョージ・ワシントン大(George Washington Univ.)より、それぞれ名誉学位を受けている。

先ず、前任のジュリアーニ市長と極端に異なるところは、ブロンバーグは生まれながらにして「エリート」クラスのユダヤ系家柄の出身であることである。

はじめ、ソロモン・ブラザースに勤務、共同経営者に迄なったが、経営者間のトラブルで解任された。

その時、退職金の形で支払われた1000万ドルを元手に“Innovative Market Systems”(革新的市場システム)を設立、早速その翌年からメリル・リンチ(Merrill Lynch)と共同で3000万ドルをつぎ込んで事業を開始した。(1986年、Bloomberg L.P.と改名)その他、ブロンバーグの名称でTVステーションも運営している。

2001年、任期満了となったルドルフ・ジュリアーニの後任を選ぶ市長戦に共和党から出馬、大企業の総帥としての指導力と決断力を買われて相手候補、マーク・グリーンに5048で辛くも勝利した。

驚くべきは、ブロンバーグは6600万ドルと云う巨額の選挙費用を全て自分のポケットから賄ったことである。(2010年度、世界長者番付23位)

又、ニューヨーク市長には歳費として195000ドル(約1500万円)が支給されることとなっているが、ブロンバーグはそれを一切辞退して、毎年1ドル(76円)の報酬を市から受け取っているとの事。

2005年の選挙には難なく再選、2007年には所属する共和党を離党しながら、2009年には無所属なから3選を果たした。

ブロンバーグは数多のチャリティーや文化教育基金への多額の寄付でも知られ、(2009年度、2億ドル以上)アメリカ史上でも稀な篤志家(philanthropist)であり、2010年の人気調査で過去30年間の歴代ニューヨーク市長のトップの名誉に輝いた。

因みに“Chronicle of Philanthropyの記録ではブロンバーグの寄付金総額は以下の通り:

2004年度:1億3800万ドル、2005年度:1億4400万ドル、

2006年度:1億6500万ドル、2007年度:2億500万ドル

と云う数字になっている。

詳しいRecipients団体名については、www.ask.comを参照のこと。

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