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プーチン大統領復活

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昨日の毎日新聞では、ポーランドが原発を導入して将来へのロシアからの天然ガス供給に依存しない政策を推し進めようとしていることを報じている。

「ポーランドは現在EU内で最も速いスピードで経済成長を果している。

原発は戦略的政策の一つで、政府にも、国民にも反対はない」。(元駐日大使ポミニヤフスキー外務次官)

現在では国産石炭での発電が9割を占めているが、EUの環境規制に従い、方向転換を考えざるを得ない。

今では天然ガス発電の大部分をロシアの輸入資源に頼っている。

周知のごとく、ポーランドは過去に於いて、ロシアを筆頭に、近隣諸国の干渉に苦しんできた国家である。従って今後、ポーランドが西側との関係を深めようとすればするほど、ロシアとの軋轢に気を配らなければならないことが起こることを最も熟知している国家である。

隣国ドイツが脱原発を宣言したにもかかわらず国民、政府が一体となって原発推進を決定したことにはプーチンの大統領職復帰が影響しているのではと推理することは考え過ぎだろうか?

ロシアの脅威を最も身をもって経験している国はポーランドである。その国がプーチン復権を知って、今後ロシアとの関わりあいをなるべく絶つ決心を固めたとも思われるのだが・・・・・。

プーチンが来年5月に大統領に返り咲くことが決まった。選挙も行われない前からこんな重要なことが決定すること自体、不思議でならない。

これは4年前に、プーチンがベノジェーエフに大統領を譲った時点で決まっていたことと思う。

さらに、08年の憲法改正で大統領の任期が、現行の4年から6年に延長され、最長で2期、12年の長期政権も可能と云う、プーチンにとって有利なお膳立てまでされている。

これは「帝政ロシア復活」にほぼ等しいと思われる。プーチンは21世紀のナポレオンを夢見ているのではなかろうか?

我が国への影響を考えると、来年9月に開催予定の、ウラジオヴォストークでの「アジア太平洋経済協力会議」(APEC)は、かって、プーチンが自ら提唱したものである。

毎日新聞の論説では、“極東経済や、北極海航路の開発を視野に、アジア太平洋地域へのロシアの本格的参入に向けた戦略の重要な節目を、再び大統領となって主宰する”(プーチン返り咲き)ことこそが政治家としてのプーチンの最大の夢の一つではなかったかと筆者は想像している。

北極海が、地球の温暖化で航行可能になったことは、ロシアにとっては「天佑」となった。

計らずも、その時、北極海はロシアの前庭に変貌した。

北ヨーロッパからアジア地域への海運のロシアにもたらす利益は想像以上のものがあると思われる。

プーチンは色丹、歯舞に関する“日ソの56年共同宣言”の有効性を認めているロシアでの数少ない指導者である。

筆者は、プーチンが大統領に返り咲いた機会に、先ず我が国に対して、これら2島の返還を切り札に使って、日露平和条約締結を打診するに違いないと思っているが、我が国は決して、このプーチン提案に飛びつくべきでないとも思っている。

その他、プーチン外交は、ロシアの天然ガス、原油、石炭輸出にも我が国をターゲットと考えていることに疑いの余地はない。

ポーランドに学んで、慎重に対露政策を考え、「北方領土の返還」のエサに飛びつくような短絡的外交は慎むべきであると考える。

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