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中国の宇宙ステーション

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産経新聞、10月6日「正論」で中国軍事専門家、平松茂雄の“すぐに中国宇宙軍の時代が来る”と云う見出しで、宇宙空間に米国の弱点を見出した今後の中国の動向に注目すべきことに注意を促している。

グーグルの論説では天宮1号発射の状況の撮影に成功したことを以下のように報じている。

「中国が9月29日に打ち上げた同国初の宇宙ステーション無人実験機「天宮1号」を、地上の望遠鏡で撮影することに、富山市天文台の林忠史・主査学芸員が成功した。
天宮1号は全長約10メートルで、約340キロ・メートル上空を飛行しているという。7日午後5時14分ごろ、天宮1号が富山市上空を通過するところを、同天文台の口径1メートルの反射望遠鏡で約40秒間追跡し撮影した。2枚の太陽電池パネルが広がっている様子も確認出来た。
中国は来月にも、宇宙船「神舟」を無人で打ち上げ、天宮とのドッキング実験を行う予定。林さんは「順調に飛行しているのが確認でき、中国の宇宙技術の高さを感じた。今度は神舟とドッキングしているところを撮影したい」と話している。」

この宇宙ステーションは、2020年の建設を目指して計画が進行している。

天宮1号はその雛型で、、今後3回打ち上げられ、宇宙船とのドッキング技術を確立する予定らしい。

我が国が宇宙での実験を生物や人体物理学等に限定して研究していると聞いているが、中国の場合、それら研究以外に軍事方面への利用を重視していることを忘れてはならないと平松氏。

平松氏は、将来の戦争は、地上での「平面戦争」から空間での争奪を目的とした、宇宙空間で優勢を占める「立体戦争」が予想されるべきと論じている。

空間争奪戦で優位を保ち、同時に在来型の陸海空の「力」と相まって、自国の優位を保つ新戦力が確立する「宇宙軍戦略」こそが重要との説らしい。

これは中国が既に20年以上前から着想し実験を始めている。1999年1月の「神舟1号」(回収成功)、2001年1月、02年3月、同12月と立て続けに打ち上げ、いずれも回収に成功。

3年10月には、有人宇宙船「神舟5号」、その後、5年の10月、8年の9月と合計3回、事件し、全て回収に成功している。

今後の予定では、2020年までに、「神舟8号」、9号、10号が宇宙船にドッキングして、予定の宇宙基地を建設する。

アメリカが今後、宇宙船の実験中止をしない模様だが、その間、中国はアメリカの弱点を突いて「負けない国家」の戦略研究を開始したのではないだろうか?

平松茂雄氏はさらに、“我が国も宇宙開発には多額の国民の血税をつぎ込んでいるわけだから、アメリカ等と共同で研究すべきである”と強調している。

我が国と米国間の安全保障条約は、たたただ、アメリカに頼るだけでなく、自国の防衛を真剣に考え、少なくともアジア、太平洋地域を共同で防衛する気構えがなければならないと筆者は切望する。

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