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問われる中国の安全基準

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現在進行中の中国鉄道建設の9割にわたる1万キロ相当部分の工事が止まっているとのニュース(産経、10/30)。

7月の浙江省温州で起こった高速鉄道衝突事故の影響で自転車操業の状態にあった鉄道省の資金繰りが急速に悪化していると云う。

中国紙中華時報(電子版)では、出稼ぎ労働者約300万人が雇用契約打ち切り、給料未払いで問題が噴出し抗議運動⇒社会不安が懸念されている。

高速鉄道事故後、安全検査、工事見直しで当初の建設計画がスムースに進行しなくなったことが主な原因。

上海⇒昆明、石家荘⇒武漢、アモイ⇒深圳、貴陽⇒広州、南京⇒広州など多くの高速鉄道の建設現場で工事中止となっている。

鉄道省から鉄道建設大手2社への支払い分、1300億元(約1兆5600億円)超が宙に浮いたままの為各地での賃金支払い、3~6カ月分が未払いの状態らしい。

工事の中止がこれ以上続けば社会問題にもなりかねない。需要の予測を完全に無視した永年にわたる過大な建設強行がたたり、今年6月末には鉄道省の負債は5年前の3倍に当たる約2兆900億元(約25兆円)になっている。

それとは別に、もっと恐ろしい事態が明らかになりつつある。

それと云うのは、政府が資格審査をせずに建設業者の選定を行っていることである。

東方早報(中国紙)等の報道によると、吉林省内で23億元の予算で進行中の鉄道工事、全長74キロで集う橋梁の一部土台に規定されていた量ノコンクリートを大幅に省略して中に大小の石を詰め込んだ、所謂手抜き工事が発覚した。

これには橋梁工事の経験もない、元料理コックら出稼ぎ労働者の集団が関係していたと云う報道がなされている。

元コックはは江西省の建設業者をかたって孫請けで契約、10数人の労働者を雇って橋梁工事を行っていたと云う普通では想像も出来ない事。

今年になり当局の調査で強度不足が発覚。調査の結果、請け負った会社は、元コックらに同社の印鑑を偽造され書類が偽造された告白しているが、何処までが真実かは全く不明。

中国では過去4年間で総延長1万キロ超の路線を完成させたが、その安全管理の基本が建設作業に追い付いていない実情が事を追うごとに明白になりつつある。

そうかと思えば、今朝の報道では、中国は100%国産の有人宇宙ステーション打ち上げが成功しつつあると報じている。

中国と云う国家の実情に関して、何処までが本当で、何処までがごまやかし、インチキ模造なのか、判定に苦しむと疑うのは決して筆者だけではないと思う。

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