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胡錦濤と光沢民の今後?

Photo 上海万博跡地

7月に危篤が伝えられた中国の江沢民前国家主席(85)が、元気そうな姿を現した。北京の人民大会堂の中国の辛亥革命100年を記念する式典に、手を振りながら自ら歩いて壇上に登場。付き添いの助けを借りながらも、胡錦濤国家主席の隣に座り、健在を示した。

 江氏は7月1日の中国共産党創立90周年の式典を欠席した際は死亡説も飛び交った。中国国営新華社通信は「全くの流言にすぎない」と否定したが、複数の中国筋や外交筋は危篤に陥ったとしていた。

 江氏は式典で、隣の温家宝首相と言葉を交わし、手元の資料をめくるなどのしぐさを見せた。胡主席の演説が終わると小さく拍手も。座ったままで胡主席と握手をした後、付添人に支えられながらゆっくりと立ち上がり、会場に向かって再び右手を振ってみせた。(以上Asahi Newsより抜粋))

江沢民氏は上海出身、従って昨年の「上海万博」開催には多大な影響力を行使したであろうことは明らかだが、7300万人の入場者を集めたこの万博の跡地328ヘクタールの広大な敷地のうち恒久施設として残された中国館などを除いて、閉館から既に1年が過ぎた現在でも数十と云うパヴィリオンがそのまま放置されている状態と云う。

最初の政府の見積もりでは、跡地の使用権を売れば、2000億元(約2兆4000億円)の収入が見込まれていたらしい。

この用地の造成には、約1万8000所帯の住宅の他、数多の工場を安い補償金で強制的に退去させて確保された歴史がある。

最初の計画では、5つの恒久施設を残して、他を解体、今年の6月に跡地計画をまとめ、再開発に取り掛かる予定であった。

パヴィリオンの解体費用支払いを惜しんだ出店者達が中国政府に寄贈を申し出たことで当初の予算に狂いが生じ、駐車場、遊園地を残した広大な敷地が建物とも”ゴーストタウン“になり果てている状態と云われている。(写真)

この場所に進出が決まっているのは、鉄鋼大手の宝鋼集団他国有企業13社と、上海市関係の4つのホテルの建設計画のみ。

決まっていることは、民間や外資への売却、土地使用権はお断りと云うことである。

既に地下鉄や道路などインフラが整備済み、内外からの関心も多いことだろうが、ここで問題視されている隠れた事情とは、既に開始以前から始まっている北京(政府)と上海の当局者間の対立と云われる。

跡地の売却で得られる巨額の利益の配分の行方を見届けるべく元気な姿でお目見えした江沢民。

これから何が起こるか、胡錦涛と江沢民との間でどんな勢力闘争が始まるのだろうか?

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