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宗教法人の営利行為の是非

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本日(17日)、京都新聞夕刊にカラー写真で京都左京区の南禅寺方丈内の障壁が(重要文化財)のデジタル複製画の完成発表が同寺で行われたことが報じられている。

狩野永徳らが手掛けた元の障壁画の色彩などを蘇らせ」、関係者」は」「400年前の雰囲気を再現できたと喜んで」いるとか。

同誌には金色まばゆい襖絵の完成を嬉しく眺める老師の姿を写している(挿絵)。

御所からの移築と伝えられる国宝の大方丈には、狩野永徳らによる」「二十四四孝図」や花鳥画などの障壁画が古くから知られている。

移築から約400年が過ぎて彩色の剥落など傷みが見られ、寺は保存のため今月、13、14日に130面の内、84面を収蔵庫に移した。

完成をみた84面の複製の制作には二条城の障壁画のデジタル模写を手掛けた成安造形大の大野俊明教授の監修で5年をかけて完成させた労作らしい、建物と調和するように“江戸初期から中期の色あいを再現するくふう”をしたと云われるが、筆者が写真を見るところそんな雰囲気は見受けられない。

収蔵庫に移された「オリジナル」84面の襖絵は今後再び公開されることは望まれないと思われるが、南禅寺としては、これから同じ「拝観料」で訪問客を招じ入れ、これも宗教活動の一環の収入で申告、所得税免除になることを期待しているのだろうか?

収蔵庫に眠る「オリジナル」がもし紛失して転売され、行方不明となったケースを筆者は度々目撃している。

南禅寺ともある、名刹ではそんな不正が起こり得ないことだと思うが、あってはならないことである。

最近各所の仏教寺院で、所蔵品のデジタル複製が盛んに行われているが、これを行政がどのように見ているのだろうか?

複製を観客に見せて同じ鑑賞料金を国立博物館が行ったと仮定して、このような大衆をごまかす商法が今後流行しないように行政が指導すべきだと筆者は強調したい。

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