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ビールの将来を占う発明

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「ホップ」と云えばビールに苦みを加味する植物成分であることだと云うことは誰でも知っている。

ビールは醸造時に麦汁にホップを加えることで、香りや泡立ちを良くすると共に、風味を引き立てる「苦味」をつけている。

苦味である「苦味酸」は60年程前に見つかったとされているが、苦味酸を合成する酵素は永年、謎とされてきた。

京都大学生存圏研究所の矢崎一史教授(生物化学)、大学院生の鶴丸優介氏とキリンホールディングスの研究グループがこれらの“謎”を突き止め、12月27日に発表した。(京都新聞)

苦味を効かせたり、逆に抑えたりすることで、ビールの為のホップ育成に成果が期待される。

矢崎教授は国産ビールの原料のホップ(キリン2号)の雌花で活性化している遺伝子約6600種類をコンピューターで網羅的に解析し、酵素を作る遺伝子

HIPT-1を発見した。

昆虫の細胞にHIPT-1を導入し、実際に酵素を作らせることにも成功している。

HIPT-1は抗がん作用で注目されているホップの成分「キサントフモール」の合成時にも働いていることが判った。

“さまざまなホップの品種の遺伝子を比較し、交配することで、苦味に特徴のあるホップを育成することが可能になる”と矢崎教授。

世界に先駆けて、ホップの成分の調整で様々な微妙な風味をもったビールが製造できると日本のビールが世界から、さらに注目されることを期待したい。

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