« ミシシッピーの蒸気船の時代 | トップページ | 新しい競売ニュース »

国立博物館の図書館は誰のもの?

Photo

関秀夫著“博物館の誕生”(岩波新書953)町田久成と東京帝室博物館のはじめの言葉を引用すると“「上野博物館」と云う名で、多くの人々に親しまれてきた東京帝室博物館は、明治15年(1882)に創設され、明治33年(1900)に皇室に献上された、日本で初めての近代総合博物館である。(中略)

昭和22年(1947)日本国憲法の施行にともない国立の博物館に生まれ変わった。(中略)平成13年(2001)からは特別行政法人東京国立博物館と名を改め、社会に奉仕する開かれた博物館をめざして動き出している。“

筆者の知る限り、この法人組織の仕組みは、他の奈良国立博物館、京都国立」博物館も基本は同じである。

上記の3大博物館とも、既に100年を超える歴史のある文化施設であり、それぞれに、例えば、陶磁器、染色、東洋美術、絵画や考古学らに専門室があり、室長や課長が多く勤務している。

これらの「文部技官」は各部門の専門家からなり、過去100年近くにわたって学術研究の名目で、研究資料(図書)を公費で購入してきた。

従って、それぞれの博物館には膨大な蔵書の図書部が具備されている。

ところが、ネット検索して、それら3か所の国立博物館についての情報を閲覧しても、何処にも図書室設備利用の積極的案内が見られないことは残念である。

過去のことは別にして、名前は「国立」だが、これら3博物館が、社会に奉仕する開かれた文化施設を目指すのならば、これまで永い間、公費で購入されて累積をみた、膨大な専門図書類を進んで民間の為に開放されるべきだと思うのだが?

筆者の知る限り、これまでは、どの博物館とも、内部の文部技官の研究にのみ供され続け、外部に積極的に図書室の利用案内を行っていないことは庶民の目から見て考え者だと感じている。

多くの国立博物館の技官達が、専門書を自分の名前で編纂、刊行するときには、これら公の備品(書物)を使用して出版し、販売に協力していたならば、それはあまり奨励される行為ではないと思われる。

筆者はこれら3大国立博物館は今後進んで、それぞれの図書部の利用を広報して、庶民の為に開かれた施設にするべきだと思っている。

この試論について是非大方のご批判を仰ぎたいと思っている。

|

« ミシシッピーの蒸気船の時代 | トップページ | 新しい競売ニュース »