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シャープの「電子黒板」

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本日(1月5日)毎日新聞は、今年で創業100周年となる「シャープ」の片山幹夫社長とのインタービューの模様を報じている。

片山氏は「文房具をもって21世紀の会社成長の柱とする」と述べている。

一見、“変わった”発言だと思ったが記事をよみすすんでみることにした。

電子黒板「BigPad」を文房具の一種と考えれば、現在の「シャープ」なる会社の前身が「早川兄弟商会金属文具製作所」と云う文具専門の会社であったことを思い出し、片山社長の創業100周年記念構想の理念が判る感じがした。

もう少し調べてみて、シャープの前身が、今日では誰もが知っているシャープペンシル(別名:シャーペン)を世界に先駆けて発表した、創業者の早川徳次氏の会社であることを思い出した。(創業1912年)

当時、すでにセルロイド製の“繰り出し鉛筆”と呼ばれたオモチャのような筆記具があったが、早川氏が得意とする金属加工技術で構造、外装に工夫して堅牢で美しいニッケル製の筆記具を完成させた。

これを早川式繰り出し鉛筆と命名、特許を申請、実用新案登録第54357号を取得した。(1920年)

間もなく、横浜の貿易商社から大口の注文が殺到、海外でも人気を得ることに成功した。

輸出用にはこれを“エヴァー・レディー・シャープ・ペンシル(Ever ready sharp pencil),と呼んだことから。略称「シャープペンシル」となった。

戦後では、電化製品製造業として、日本の家電製造業界の一角をしめているが、「白物」を始め、半導体、テレビ等は近隣後進国の追い上げで、事業の将来性に希望がもてなくなったことにかんがみ、創業100周年を迎えるにあたって、本来の文具業に返り咲くべく、「電子黒板」(Bigpad)発表に至ったと思われる。

60、70型の大型液晶タッチ・パネルに専用ペンで書き込みができるビッグ・パッドは、パソコンや複写機とも連携し、画像を加工したり、印刷もできる、「21世紀の新しいパソコン」として期待が持てると云われる。

これに、タブレット端子など、連携する商品も充実させて、企業向けの事業を強化させる考えであるらしい。

シャープは今後、アナログ家電に関する商品製造を海外の拠点に移しながら、全体に均整のとれた21世紀型のビジネス・ストラテジーの構築を目指す。

         

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