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プーチンのロシアの将来

ロシアの次期大統領は再びプーチンが返り咲き、事によっては今後12年間プーチン態勢が続くのではと思われる。

プーチンは彼の前歴から、又彼の性格から推測して、今後、文字通りのプーチン専制の政治が始まるのではと恐れられている。

プーチンは野心家である。先日、中ソの軍事訓練が中国近海で行われたが、それは単なるショーに過ぎない。ロシアが中国と将来政治的に連携して欧州やアメリカに対抗姿勢をつらぬく心つもりは全く持ち合わせていない。

ロシアは未だに「世界の白人国家連盟」の一翼を担う大国であり続けることは明白である。

ロシアは既に共産国家ではない。ただ、ユーラシア国家建設はプーチンの夢であり、その手始めとして彼の目は北極海に注がれている。

数年前、プーチンは北極海底の北極地点にロシア国旗を立てて、ここがロシアの領海であることを宣言したことは記憶に新しい。

北極海とは北極点を中心にユーラシア大陸、グリーンランド、北米大陸に囲まれた、略1400万平方キロの海域を指す。冬は大部分が氷に覆われる。しかし夏には沿岸部付近の氷が解ける。

地球温暖化が進む中、この海を利用することで、スエズ運河経由の極東へのルートは従来の南周りの3分の2に縮小される。これは航行日数、燃料代金の削減に加えて、最近、アラビア海、インド洋で多発している海賊からの被害を避けるメリットもある。

ロシアの砕氷船会社によると、2010年に北極海を通過した船舶は4隻であったが、11年には34隻に急増した。日本の利用は未だにゼロだが、将来この航路の安全が確認されれば日本にとっても放置できないものとなる。

プーチンはロシアの地下資源の輸出を今後の財源として世界の先端技術を輸入、近代国家への発展を目指している。

プーチンは最近「歴史的な提携」をアメリカに向かって呼びかけた。最近の報道によると、ロシアが北極海大陸棚での石油開発に関する合意を世界最大のメジャー、米エクソン・モビルなどの外資と相次いでとり結んだ。膨大な地下資源が眠るシベリアの大地を開発、北極海を通じて、最短距離で極東、アメリカ大陸に輸出、見返りにロシアが遅れをとっている世界の先端技術や海外市場の開発を開始させようとしていることが判る。ロシアの国有石油のロスネフチとエクソンは4月、北極圏カラ海の3鉱区と黒海の大陸棚を開発する合弁会社を設立することで合意に達したと云われている。

他方、ロスネフチもエクソンのカナダ、西テキサス、メキシコ湾の利権の30%を取得。今後「タイトオイル」の採掘事業にも積極的に参加の意向を示している。

エクソンが世界に持つ可採埋蔵量が250億バレルにであるに対して、カラ海3鉱区の推定埋蔵量は850億バレルと云うのであるから、これに魅力を感じるのはアメリカだけではない。

採掘に高度な技術と資金を必要とする大陸棚開発は未だ始まってはいないが、プーチンにとって自国の裏庭「北極海」と「シベリア」を踏み台として今後の夢はさらに大きく膨らむことであろう。

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