« リンドバーグ太平洋を飛ぶ | トップページ | 和紙の魅力を世界に伝えよう! »

スペインの再エネ対策

Photo

「持続可能社会への挑戦」{上}、6日の京都新聞を見た。

このきじの内容は京都商工会議所の欧州ミッションの報告で、スペインのコラデラス風力発電所の事業内容に就いて述べている。

京都府は数年前、京都府伊根町に大型風力発電を試みて失敗した経験から、自然の再生エネルギーの勉強にこの地を訪れ、スペインの再生エネルギー利用状況がある面、我が国より進んでいることを発見したとある。

スペインには電力の固定価格買い取り制度1998年から始まり電力会社の買い取りを義務化して原発への依存度を下げてきた。

2010年の発電状況構成比を見ると。

再エネ:32.4%、天然ガス:31.7%、原子力:20.6%、石炭:8.6%、石油:5.7%となっている。

トップを占める再エネの内訳:風力:14.6%、水力:14.1%、太陽光:2.2%。

再エネによる発電ポテンシャルには驚くが、太陽の国、スペインにしては、太陽光発電の割合が少ないのには何か理由がるのだろうか?

このコラデテス風力発電所であるが、ここだけで9750万キロワット時で、3万所帯分の電力を賄っていると云う。

この様な風力発電所は全国に約750か所存在、太陽光発電施設は5万一千か所以上、それに水力を加えた再生エネルギーのポテンシャルが国家の32%増の発電を賄っていると云う。

京商団員の注目を引いたのは、産業が全くなかった村が風を生かして発展して、近くに産業団地も生まれた事例。

コラデテス発電所の周辺一帯は自然公園で、発電所には住民の為のPRセンターもある。

レッド・エレクロリカ社の再エネコントロールセンターには大型のモニターがあり、スペイン全土のの再エネとコ・ジェネレーション(熱電併給)の発電状況と需要の推移がモニターに映し出される仕組み。数人の監視員が常駐して制御に当っている模様に視察団員も目を見張った。

前日の気象予測で発電量を推計、当日の需要に合わせて、原子力や火力で補う仕組みにも態勢が取られていることは懸命な対処方法だと筆者も納得する次第。

日本のように、それぞれの違った組織を持つ電力会社は日本の縦割官僚制度とあまり違わないシステムで、ここに改良の余地が見られるように感じる。

これに加えて、スペインでは発電と送電が分離され、小規模事業者の参入を可能にする一方、基幹となる高圧送電は、送電会社のレッド・エレクトリカ(REE)          がほぼ全ての権限を持つ。

スペインでは全国に30か所の発電制御センターと結ぶ一元管理制度で、再エネを最大限に利用、安定的、効率的な電力供給が可能と、技術者のミゲル・デ・ラ・トーレ氏(33)は述べ、さらに、「8年後には再エネを、38-40%にまで引き上げる」と自信に満ちた答弁をする。

スペインの再エネは、日本でも7月から始まる、固定価格買い取り制度で電力供給力は急拡大した(2008年)が最近の不況でその勢いにブレーキがかかっているとか。

今回の使節団長のオムロン会長立石義男氏談“自然エネルギーの大規模活用を可能にする発電管理と発送電分離の仕組みは先進的だ。日本でも地域で最適なエネルギーを選択し、最良の組み合わせを実践する手法が試される”。

日本では福井県の原発再稼働問題で揺れているが、筆者の考えるところ、国が出来ることは、全国に分離された大型電力株式会社を統括、地域の特徴を取り入れて最善の発電方法を確立しながら、電力供給のガイドライインを示すことが急がれるのではと思うが如何だろうか?

|

« リンドバーグ太平洋を飛ぶ | トップページ | 和紙の魅力を世界に伝えよう! »