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「ブラ」の考古学

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Epson001最近発見された15世紀の「ブラ 」

去る2010年5月28日、ニューヨーク市で”100 Anniversary and Cerebration of the Invention of the Bra NYC”は、ブラ発明100周年が催された時のヘッド・ラインであるが、これはファッション技術協会(Fashion Inst. of Technology)主催でモダーン・ブラの発祥地と言われるニューヨーク市で、ブラ研究家のロリー・トーマス(Lori Thomas)とブラの歴史家、ジーン・ルチアーニ(Jene Luciani)達が、歴史的展示品を加えて、近代ブラジャーが発明されたとされる1910年から1世紀を大々的に祝った。

最近では,Dr.kaveh Alizadehによる、自分の皮膚を使って内部から作ったと云われる”Big Apple’s first human Bra”、別名”Naturabra”も紹介されたとある。

メリー・フェルプス・ジェーコブ(Mary Phelpa-jacob)が、それまで身に着けていたコルセットがあまりにも窮屈であったため、1910年、夜会服の下に装着するように別注で作らせたブラが最初のものとされ、それは、1914年にパテントを取得したと云われている。

コルセットは19世紀、ヴィクトリア朝の産物で、女性たちはスズメバチのように細くくびれた腰に憧れ、その理想はほぼ45センチ(18インチ)とされ、「結婚するまでは自分の年を超えないサイズ、18インチを維持、ウエーストのサイズが21インチに達するとされる21才までに結婚するように努力した」らしい。(ヴィクトリア朝百科事典、谷田博幸編、河出書房社参照)

このコルセットには1840年頃迄肩紐が付いていて、乳房に合わせて作られたと云われている。

鯨骨入りの硬いコルセットを着用させられていた上流階層の女性たちの苦しみは現代人からは、まさに筆舌に表せない程の苦痛に耐えていたと思われる。

20世紀の初頭から、この苦しさから解放されるべく現れたのが、モダーン・ブラ(写真)で、それがアメリカ・ニューヨークに出現したとして大々的な記念式典が一昨年挙行された、

それでは、昨日(7月21日)ウイーン共同通信の写真入りの記事(京都新聞紹介)のオーストリアのインスブルック大学が、同国の古城から出てきたとされる15世紀の「ブラ」をどのように説明するのだろうか?

新聞掲載の写真では、マネキンに装着されて紹介されているが、それは肩から下る形式ながら、正に現代のスタイルと略同型である。

これはリネン製で、放射性炭素年代測定法によって制作年代が特定されたと云われる。

同大学の考古学者は、地元メディアに「これまでに発見された世界最古のブラジャーだ」と宣言した。

大学や地元のメディアによると、オーストリア西部チロル州の城で2008年、考古学者らが大量の放置されていた布の中から、肩紐や、二つのカップが付いたブラが複数見つけ、それら一部はレースなどで飾られたものもあったと云われる。

略2年前に“ブラ誕生1世紀”を大々的に祝ったニューヨークのファッション技樹協会の弁明を承りたいものである。

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