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パチンコ業界のゴルフ・リゾート買収

最近大手パチンコ会社のゴルフ場運営進出が目を引いている。

「平和」が最近、PGMとアコーディアを手中にして、これで同社の保有コースは300箇所近くになり、パチンコ・ゲーム大手のセガサミーホールディングスも、今年2月、宮崎の複合リゾート施設「フェニックス・シーガイヤー・リゾート」の買収を発表している。

全国的にゴルフ場は冬の時代と言われるご時世、何故パチンコ関係会社がゴルフ場買収に走るのか?

シーガイヤーは、2001年に破綻、その後、米投資会社が165億円余で取得、この度、セガサミーが引き受けたが、この買収、トップの即断で決まったと云う。

セガサミーの里見会長、兼ねてよりカジノ進出に興味を示していたといわれるが、今回のシーガイヤー買収にもその思いがあったのかも?既に同社は韓国のカジノ会社との合弁会社設立に合意しているとのこと。

パチンコ業界、総合的に考えて現在、ひとつの転換期にあると言われる。

かっては30兆円といわれた年間売り上げが、今では20兆円を下回るとのこと。、2003年の全国店舗数から、10年で23%減の12000店舗の現状、パチンコ台の販売台数、2003年に550万台の売り上げが、2010年には380万台に減少の現象。

「選択6月号」では、パチンコ商売の特異性はその利益率。

「平和」約37%、「セガサミー」約49%とのこと。この数字は製造業としては驚異的で、パチンコ台製造業の粗利益は実に50%を優に超えると言われる。2011年度売上高、平和951億円、セガサミー3955億円とのこと。

殆ど独占的な業界体質なので、パチンコ機械一台約30万円は永く維持されていて殆ど値下げはない売り手市場。カルテルの容疑ありとの噂にもびくともしないのは、政治絡みに加えて、警察との有効的関係なきにしもあらずと云う噂。

パチンコ店にしても、これ程固い現金商売は他に見られないし、売り上げ把握も税務署泣かせのあいまいな商売。

平和の石原社長弁”ゴルフもパチンコも同じ時間消費レジャー”、当たらずと言えども遠からずの弁。

筆者の見るところ、この業界、有り余る程の資金の行きどころをレジャー産業の王者「複合型ゴルフリゾート」に絞ったのでは?

これは、見方によっては、大型不動産の買収の新手ともとれる。

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