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女児が築いたサンリオ王国

「サンリオ」(Sanrio Co.,Ltd.)は主にプレゼント用品の企画、販売、グリーティング・カード製造販売、映画、音楽の制作販売を事業とする企業である。

山梨県の職員だった辻信太郎氏が、同県の物産である絹製品を販売する同県の外郭団体だった山梨シルクセンターを会社化(1960年)、社名をそのまま引き継いで、創業したが、失敗して、その後小物雑貨の販売に転じた。

この会社が最初に成功したのは「花柄つきゴム草履」であった。”キレイでカワイイ”と若い女性が放つ「奇声」こそ、この会社の創始者が察知した閃きであったと思われる。

1962年、”イチゴ”のデザインを入れた雑貨を出し、子供たちの間で人気になり、それをキッカケとして、その後キャラクター商品の開発を始める。

1965年、水森亜土デザインのキャラクター「亜土ネコミータン」を使用した陶磁器を発売し、たちまち人気商品となる。この辺で、辻信太郎氏の頭の中にはアメリカのディズニーやイギリスのべアトリックス・ポターのキャラクター事業が閃いていたのではと思われる。この会社の本社は東京都品川区で、創業時で資本金100万円であったが、現在ではその1000倍の100億円、東証1部上場企業となっている。

創業者の辻信太郎氏(1927年生まれ)は現在でも現役である。会社の2012年度の総売上額:750億円、従業員数:770名とのことで、誠に理想的な会社の典型のように見える。

サンリオの数多の企業の内、出色は映画事業で、その中に「キタキツネ物語」、「くるみ割り人形」、「おしん」がある。中でも「おしん」は世界の大ヒットであることは誰もが認めるところである。

定期刊行物として、「いちご新聞」「詩とメルヘン」「なかよし・ぶっく」、「あそびの国」等々。

サンリオはその他、音楽事業にも進出、松戸シネマサンシャインも同社の事業の一端をになっている。

山梨の王になるという思いで山梨王ーサンリオとも云われているが、創業者;辻信太郎氏は50有余年、会社に関係して事業を今日の規模にまで盛り上げた功績はは多としたい。

三菱、三井、住友系の銀行と、日本生命保険等が大株主として名を連ねている事実をみると、当会社の歴史変遷が見えてくる、

創業者と二代目の持株総計が39%のみなので、資産の殆どは第三者に移行済みであることがわかる。

しかし、この事は会社の事業が社会性を認められた証左であり、むやみに家業を守るために保守的になる、わが国の前時代的経営者よりは好感がもてる。

スヌーピーやミッキーマウスのような所謂キャラクターを登録済み商品として事業を展開するビジネスはアメリカの独占だと思われていたが、サンリオはそれを日本で踏襲したユニークな存在である。

女児や若い女性の”カワイイ”と云う心理を有効に利用することで成功を果たしたところ、誠にユニークな会社と言える。

※上村淳一郎「サンリオの奇跡ー世界制覇を夢見る男達」1979年、PHP研究所

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コメント

政治から、サンリオ玩具まで、ひろいなー

投稿: 治兵衞 | 2012年8月27日 (月) 21時09分

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