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女性願望には勝てない中国共産党

女性の美しくなりたいと云う願望はユニヴァーサルで、共産国家といえどもこれを国権で取り締まれない。

資生堂化粧品は中国では“神格化”された商品とも云われている。

尖閣諸島で日中の政治がギクシャクしているが、そんなことには関係なく資生堂は12月、中国で30代以上の女性をターゲットとした化粧品シリーズを発売する計画である。(日経産業新聞11/9)

スーパーで20代向けとして発売するブランドは「Za(ジーエー)」の名を冠するが、新シリーズは百貨店のみで取り扱う一段上の商品で、価格もZaより3割程高価。

女性は一般に一度自分の肌に適していることを自覚すれば、滅多な事がない限り「浮気」しないことが証明されているらしい。

そこで、Zaブランドの他社ブランドへの流出を防ぐ目的で、それは生活にゆとりが出てきた「年増女性」むけに考え出された戦略と受け取れる。

新シリーズの名称は「Zaパーフェクトソリューション」で、その目的とするところ“アンチエージング”、肌の老化やしわを防ぐ養分を加えたスキンケアー商品との謳い文句である。

1997年以来資生堂は中国のみならず台湾、ヴェトナムの工場で製造、スーパーや百貨店で消費者が自由に手にとって選べる普及品として考案したのがZaで、今年9月には低価格志向の高まる日本でも売り出し話題となった。

当社はこのほか高級ブランドを世界各地で販売している「ブランド」会社だが、9月に中国全土で勃発した反日デモでは資生堂店舗も百軒以上に被害が及んだとのこと、しかし、今ではほぼ全店が平常通りの営業を行っている。

資生堂が進出した直後の1980年代の前半は、北京市へ、シャンプーの生産技術供与で、中国の衛生水準向上に貢献をはたしている。

94年発売の「オプレ」は、シドニー、アテネのオリンピックで中国選手団の公式化粧品として選ばれた。

いまでは「国民ブランド」として公認済み、その戦略は「資生堂名」を全面に出さず、中国人が販売する中国製品として“現地化”に徹した、いわば黒子戦術であったと認識する。

資生堂の12年3月期の売上高は891億円(13%)、末川社長は、既に10月以降、売り上げをとり戻していると発言、13年3月期通期では10%の増収を見込んでいるとのこと。

中国では2020年に、現在の3.5倍の3億5000万人の「化粧女性」人口誕生を予測する仮説が間違っていなければ、化粧品製造業の将来は決して暗いものではなさそうである。

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