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尖閣諸島の領有権主張には客観的史実が必要

Samoan_islands アメリカ領、東サモア

「ジキル博士とハイド氏」及び「宝島」の作者として有名なロバート・ルイス・スティーブンソン(Robert Louise Stevenson,1850-1894)がこよなく愛した南太平洋の群島「サモア」は19世紀末、英、独、米の列強の争奪戦に巻き込まれた。

ここは、日付変更線のすぐ東、ウトル島とサバイイ島と云う大きな島といくつかの小さな島からなっている。

これら3国の勢力争いは1899年ドイツが西サモア、アメリカが東サモアを領有することで決着。その間、イギリスは、他国がトンガなどの保護領に干渉しないと云う条件に基づいて領有権を放棄した。

第一次世界大戦でドイツが敗退して後、西サモアはニュージーランドの保護統治に委ねられることに決まった。

良港パゴパゴ(Pago Pago)を有する東サモアは、それ以後アメリカ海軍基地としてアメリカ領に組み込まれている。

ドイツ領からニュージーランドの委任統治になった西サモアは、島民の独立運動の後、1962年1月1日独立が認められ、国名を西サモアからサモア独立国に変更された。(何故、東サモアで独立運動が発生しなかったのかは不明)

第一次世界大戦後、日本がドイツから割譲を受けたミクロネシア、マーシャル群島はアメリカの信託統治領となり戦後度々核実験場として使用されたことは周知の事実である。

アメリカが東サモアをイギリス、ドイツとの話し合いの後アメリカ領に組み入れ今日に至っている。

今東シナ海で、日本と中国間で紛争の的となっている尖閣諸島について、日本政府は1895年以前に“各国”の了解を得て日本領土に組み入れたと公式声明を発しているが、これが事実とすれば、アメリカ領、東サモアの取得と同じケースではないかと思われる。

アメリカはハワイ諸島を領有するまでに、1859年、アメリカ軍艦(ミドルブルック船長)がミッドウエイ諸島を発見、アメリカの領土とする宣言を行い平和裏に国土に組み入れている。

尖閣諸島についても確実な史実にてらして我が政府が論理的に、この地域について説得力ある説明をなすことで正義を貫くことが何よりも大切であると考える。

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