« 「宗教法人」の宗教行為の定義の問題 | トップページ | 京都で最古の銀貨「無紋銀銭」出土 »

最新外科手術の将来

a Vinci Surgical System(ダ・ヴィンチサージカルシステム)はアメリカで生まれた内視鏡下手術用の医療用ロボット。

これは米国では20077月にアメリカ食品衣料品局より承認され、日本では2009年、厚労省で国内の製造販売の承認がなされた。日本での代理店は株式会社アダチである。

ことの始まりは、2000年に九州大学に導入されたのが最初と言われる。

ところが、先進医療としての認可申請はされたが、長い間、認可が下りず、201241日から前立腺がんの手術のみ保険が適用される運びとなった。

相変わらず、日本の行政の壁により国民の福祉がなおざりにされている例を見る感がある。

週刊1月号ダイアモンド誌によると、これを大々的に取り入れて手術を行っている病院は徳州会グループで国内の7病院にダヴィンチを設置し手術を行っている。

今後の問題の焦点は、先進医療や公的保険の対象になる癌の種類に対する対応が拡大するかどうかである。

この認定を行う国の会議では「膀胱」「子宮」等が俎上に上っている。自由診療ではさらに「胃」「食道」「大腸」「肺がん」などで、多様な「癌」で手術がなされていると云われるが、これらの手術が健康保険の対象になるかどうかが問題である。

ここで指摘されていることは、ダヴィンチがアメリカ製のため、小柄な日本人には装着が大き過ぎる問題がある。

もう一つの課題は器具費用が高価であることと、(3億円超)ランニングコストも高価で、患者が負担する自由診療の場合、がんの種類にもよるが、200万円前後が必要と言われ、たとえ将来公的保険対象が認められる種類が増えても、今度は国の医療財政に影響が及ぶことが危惧されかねない。

光学機器メーカーのオリンパスは129日、東大らと共同で、開発した小型手術支援ロボットの試作機を発表、福島県の復興計画プロジェクトの補助金を得て今後3年をかけ試作に取り掛かるスタートを切った。

オリンパスの目標は、ダヴィンチが腹腔手術全般を対象としている機種を目指しているために高価なことに対して、用途を限定した小型装着の開発を目標としている。

オリンパス光学の医療用技術は既に世界的で、ダヴィンチの基本特許が2015年に切れ、以後周辺特許も徐々に消滅することになるとすれば、オリンパス社が試作機の発表を3年後に設定した理由もわからないものではない。

今のところのオリンパスの目標は、近年日本でも増えつつある「大腸ガン」を同社の特殊技術を利用する和製「ロボット手術用器具」に絞っているのではと考える。

これからの医療現場からは、なるべく小型で廉価、繊細な操作に耐える装置で、ダヴィンチの弱い処に対応できる器具であり、それには、この領域の最右翼と見られる内視鏡最大手のオリンパスが最適と考えられる。

|

« 「宗教法人」の宗教行為の定義の問題 | トップページ | 京都で最古の銀貨「無紋銀銭」出土 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/304622/48533892

この記事へのトラックバック一覧です: 最新外科手術の将来:

« 「宗教法人」の宗教行為の定義の問題 | トップページ | 京都で最古の銀貨「無紋銀銭」出土 »