« 或る憲法改正手続き論 | トップページ | 税制面での「篤志家」優遇を積極的に考えよ! »

大国の責任

Photo

朝鮮半島に存在していた李氏朝鮮(大韓帝国)は、1910年、日本の韓国併合によって消滅、日本(大日本帝国)の一部となった。

しかし、1945年8月、日本が第二次大戦に敗北したため、同年9月2日の降伏文書調印によって日本の朝鮮半島統治は終了した。

その直後、朝鮮半島は、北緯38度線以南をアメリカ合衆国、以北をソヴィエト連邦の軍制支配下におかれることとなった。

その後、米ソ両国は朝鮮の信託統治実現を巡って争い、1948年8月15日、アメリカは自国軍制下に於いて単独で政府を樹立する準備を開始、大韓民国が樹立された。

このアメリカの単独行為に異議を唱えたソ連は、同年9月9日、同国の軍政下にあった、38度線以北に朝鮮民主主義人民共和国を独立させることで、朝鮮半島の南北分裂が固定化された。

1945年まで日本の領土の一部であった朝鮮半島をソ連と米国が半々に領有したことで現在の朝鮮半島の南北問題が始まっている。

ヤルタ会談(1945年2月)に於いて、当時のアメリカ大統領、フランクリン・ルーズヴェルトが「ドイツ問題」の決着次第、なるべく早い時期に、不可侵条約の相手国であった日本に侵攻することを要請していたことは会議の記録からも明らかな事実。

スターリンはその約束を履行するため、1945年8月9日、旧満州国国境より侵攻を始め朝鮮半島にまで占領を果した。

同年8月15日の日本の無条件降伏受諾により戦闘行為が終わったとすれば、ソ連の極東における参戦はものの一週間であった。

その結果、ソ連は、日本からアリューシャン列島、南樺太と38度線以北の朝鮮を手中に収めたことになる。

筆者の問題にしたいことは、何故アメリカは、殆ど何の貢献もしなかったソ連に、こともなげに「北朝鮮」を分譲したのだろう?

ドイツも東西に二分されたが、今では自国民の良識でもって国家統一を果している。

朝鮮戦争(1950年)勃発以後の歴史も語るに忍びないことの連続であるが、戦勝国の些細な「エゴ」が、その後、半世紀以上一民族(朝鮮)を悲惨な状態に導いた罪は許せるものではない。

その意味からも、アメリカとロシアは朝鮮半島問題解決に道義的責任を感じ、共同努力でもってこの地方の平和回復を果すべきだと考える。

|

« 或る憲法改正手続き論 | トップページ | 税制面での「篤志家」優遇を積極的に考えよ! »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/304622/50940631

この記事へのトラックバック一覧です: 大国の責任:

« 或る憲法改正手続き論 | トップページ | 税制面での「篤志家」優遇を積極的に考えよ! »